2014年6月20日23時44分
河野談話検討チーム座長の但木敬一・元検事総長の記者会見要旨は次の通り。
内閣外政審議室と外務省が持っていた二百五十数冊のファイルを委員で読んだ。公平公正に淡々と、河野談話とアジア女性基金が生まれた経緯を書いた。終戦から時間が経ち、資料が十分残っているとはいえないが、現存する資料でできる限りのことをしたという意味でそれなりの価値があると思っている。
元慰安婦が聞き取り調査で全て正しく記憶を言えたかはわからない。調査目的は新事実の発見や談話の文言の確定ではなく、政府が元慰安婦の心情を理解することだった。裏付け調査をするような性格の調査ではないが、大欠陥はない。
非常に長い間、日韓両政府が調整したのは事実。1992年の加藤官房長官談話の後から、河野談話発表前日の93年8月3日まで、両政府は緊密に意見交換した。だが、日本側は絶対に認められない事実は認めていない。韓国側も譲れないものは譲っていない。両政府は未来志向型の日韓関係を作るために慰安婦問題を決着させようと、河野談話で合意したと考えている。
日韓関係に特定の考えを持っているわけではないが、韓国は価値観を共有する非常に大事な隣国だ。
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