菅義偉官房長官は20日の閣議後の記者会見で、韓国海軍が島根県の竹島沖の日本領海を含む海域で射撃訓練を始めたことについて「竹島の領有権に関する日本の立場に照らして絶対に受け入れられず、極めて遺憾だ」と述べた。19日午後に在韓国日本大使館の公使から韓国外務省の担当局長に訓練の中止を申し入れていたことも明らかにした。
韓国の訓練実施は日本政府が20日の衆院予算委員会理事会で従軍慰安婦問題を巡り旧日本軍の関与を認めた1993年の河野洋平官房長官談話の検証結果を報告することをけん制したとの見方がある。菅氏は「よくわからない。国会から要請を受けて報告するのは民主国家であればどこの国でも同じだ」と強調した。小野寺五典防衛相は「外交ルートで対処すべき問題だ」と語った。
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