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七英雄(ロマサガ2)


登録日 :2009/05/27(水) 03:08:00
更新日 : 2014/05/28 Wed 22:24:52
所要時間 :約 6 分で読めます


タグ一覧
LoV ウォンウォン… トラウマ ロマサガ ロマサガ2 ロマンシングサ・ガ2 ワグナス! 七英雄 変人軍団 山手線 杉田智和


‥‥七英雄の伝説‥‥

数多くの悪しき魔物を倒し
世界を救い、その後

いずこかへ消えた‥‥

クジンシー、スービエ
ダンターグ、ノエル
ボクオーン、ロックブーケ
ワグナス

いつの日か、彼らは戻ってきて
再び世界を救うのだという‥‥

世の中が乱れる度に、人々は
伝説を語り、救いを願った。

しかし、平和が訪れると‥
伝説は忘れられた‥‥


人の世の興亡はくり返す。
安定した国々による
平和な時代が終わり、
分裂と闘争の時代が始まった。

「この町にもいつモンスターがやって来ることか‥‥」

「七英雄さえ帰ってくれれば‥‥」

七英雄の名は
ふたたび
語られ始めた

そして、彼らは来た


‥‥だが



1)ロマンシング サガ2に登場する敵集団。
◆概要◆
七英雄はかつて魔物の手から『人々』を救い、英雄と呼ばれていた七人の勇者達である。
名前をそれぞれ、クジンシー、スービエ、ダンターグ、ノエル、ボクオーン、ロックブーケ、ワグナスという。
彼らはモンスターと同化する能力を用いて、モンスターの能力(時にはその弱点すら)吸収して戦った。
しかし現在はとある理由(後述)から人々を襲う魔物と化してしまった。

モンスターの力を吸収した彼らは、一部を除きおよそ人とは思えない異形の姿に変貌しており、
数えきれないほどのモンスターの力を吸収した彼らの力は通常のモンスターとは比較にならない。
(中には、諸々の理由から進化した方が弱い方々もいらっしゃる。最も有名なのはノエル兄さん)

ロマサガ2本編では、年代が年単位で推移してクリアまでに1000年くらいは余裕で経過するというシステムを活かし、
七英雄たちも、この年代やイベントが進むにつれて吸収したモンスターの数が増えていったという設定で
登場する姿が変わっていく。(例外:スービエ)

ゲームでは、この七英雄を完全に倒すことがプレイヤーの最大目的である。

なお、七英雄の名前の元ネタはJR山手線の駅名である。
名前を逆から読むと分かるだろう。

注:山手線に大久保は無い。あるのは新大久保である。間違えやすいので注意。人形使いとの約束だよ。

あるイベントで彼らが人々を襲う理由を知ることができる。
気になる人はゲームをプレイしよう。

その強さと敵ながら個性や印象が強烈であるため、RPGのボスの中ではかなりの人気を誇る。



◆七英雄の紹介◆
◇リーダーのワグナス
「それは失礼した。だが、もう楽しませる時間がない。君の短い人生もこれでタイムアップなのだ。さらばだ、皇帝」

七英雄のリーダー。ヘタレ。親友のノエルと同化の法を改良した。
空飛ぶ要塞、浮遊城を所有しており、基本的にそこから動かない。つまり引きこもりである。
女性的な外見をしているが男である。
(しかしグラフィックに胸はあるので、モンスターと同化した結果両性具有になったのだろう)

ちなみに浮遊城の最奥まで行くとワグナス様直々にお出迎えしてもらえ、
「ようこそ! ここまでは楽しんでいただけたかな?」
というセリフとともに以下の選択肢を選ぶことができる。

十分楽しんだ
ぜんぜん楽しくない
もう帰る

もちろん上2つはそのまま戦闘に突入するが、
なんと『もう帰る』を選択すると、背中に乗せて浮遊城から帰してくれる。
やだ、ワグナス様ったらステキ///

得意技は『サイコバインド』
全体攻撃の上に食らった人間がマヒする魔法じゃなくて「飛び道具」
そう、飛び道具である。(大事なことなので二回言いました)

性能は極悪で、ちゃんと対策していないとこれだけで死ぬ。
他にもライトボール(暗闇)、プリズムライト(混乱)といった搦手を得意とするため、
状態異常対策をしていないと一方的にボッコボコにされる。
特に皇帝一人旅の場合には、序盤のソーモンでソーモンの指輪(状態異常完全無効)を入手していないとここで詰むことも十分に有り得る。

第二形態では更にファイアーストームを頻繁にぶちかまし、4桁ダメージで全員全滅する事も珍しくない。
そのうえサイコバインドやライトボールをぶつけまくってくるのだから非常に質が悪い。

LoVUでは特殊技『サイコバインド』を使用し、プレイヤーに七英雄は最強、その中でもワグナスが最強である事を思い知らせた。
『七英雄は最強、最強なのだっ!!』 


◇その同志ノエル
「皇帝陛下ですね? 私は七英雄の一人ノエルと申します。妹ロックブーケのカタキです。殺らせていただきます」

ワグナスの親友でワグナスと共に同化の法を改良した。
常に冷静で紳士的な態度な為、七英雄で唯一話し合いで解決できる。
妹のロックブーケを大切に思っているシスコン。

浮遊城で引きこもってるリーダーと違い色々と精力的に動いており、
ストーリー的にも美味しいネタが散りばめられている。
そのためメルー砂漠のイベントは色々なパターンをためしてみることをおすすめする。

なお、スービエと並んで最後の七英雄になりやすいお方である。

戦闘面では、第一形態は体術、第二形態は剣術を得意とする。
ソードバリアで大体どうにかなってしまう第二形態の方が弱かったりする。

得意技はない。
強いて言うなら、
第一形態はヒートハンドからのサラマンダークローや赤竜破やカウンター
第二形態は水鳥剣や流し斬り、月影など

LoVUでは特殊技『月影』を使用。
今までストーリーモードの敵が使ってきたタイプの特殊技で、プレイヤー達を驚かせた。
使い魔使用率ランキングでは2位を記録
『殺らせていただきます』
ちなみに本編における最終皇帝女の初期装備の固有技も「月影」である。


◇ノエルの妹ロックブーケ
「皇帝……ハエのようにウルサイ奴ね。消えなさい!」

七英雄の紅一点。ノエルの妹。
男を手玉に取る術を知りつくしている魔性の女。でも可愛いから仕方ない。
彼女がテンプテーションで逆ハーレムを作らなかったら、
色々と優秀なアマゾネスが仲間にならなかったことを考えるとある意味グッジョブである。

ちなみにワグナスにゾッコンという裏設定があり、
ロックブーケの死に対してノエルが怒り狂うのとは逆に、
ノエルが死んでもロックブーケは何の反応も示さない。
がんばれノエル!負けるなノエル!

ストーリーではエイルネップの村の男を魅了して逆ハーレムを作り女王として君臨。
とある事情からサラマット地方の遺跡の調査を行っていた。
なお、皇帝が男性の場合には漏れなくロックブーケに魅了されて利用されてしまう。

得意技は男性キャラを操る『テンプテーション』
女性キャラだけで戦えば大丈夫だと高を括っていると、
ラスボスも使ってくるため最終ダンジョンで詰むという事になりかねない。
彼女との戦闘は七英雄で唯一退却が可能なため、
女性皇帝で挑んでベアあたりにテンプテーション見切りを覚えさせてあげましょう。

ちなみに水の魔法の霧隠れで姿を隠せばテンプテーションに引っかからなくなり、それでいて見切りはしっかり覚えてくれるのでテンプテーション見切りを得るまで放置しておくだけで良くなる。
知っていれば対処は楽で七英雄の中でも割と倒すのは楽。

戦闘面では、第一形態はテンプテーションを多用、第二形態はテンプテーション以上に召雷による大ダメージを狙ってくる。
特に第二形態はテンプテーションを見切りにくい、召雷がとんでもなく強いことから第一形態で倒しておきたい七英雄である。
それでも二形態目の中では弱いほうではあるが。

LoVUでは特殊技『テンプテーション』を使用し、その強さに魅了されたプレイヤーは多い。
『行きますわよ』


◇ワグナスの従兄弟スービエ
「奴らはどこへ行ったのか。探しているのさ、復讐の為に!」

海の主の娘と合体(性的な意味で)を企む変態蛸。
これでもワグナスの従兄弟というかさすがワグナスの従兄弟というか。

彼のセリフも背景ストーリーを読み解く重要なヒントとなるのだが、
何といっても扱いが可哀想なのがこのスービエさん。
プレイヤーからの彼の特徴は二分され大体「影が薄い」か「ド変態」と呼ばれる。
「影が薄い」派の主張としては、
 ・基本海にいるため、陸で起こるストーリーにあんまり関与しない
 ・管轄する地域(ロンギット海周辺)のイベントの発生条件が分かりづらい
 ・しかも管轄する地域のイベントが、かのラピッドストリームを擁する武装商船団やらギャロンやら濃い連中が多い
 ・普通に戦うときには特にセリフが無かったりする
 ・未だに出現条件が分からず、スービエはラストダンジョンで初めて出会うキャラだと思ってる人がいる
 ・自然に第二形態にならないため、第二形態の存在すら知らない人がいる
 ・逆に印象に残るとするならば、最強に近いパーティで弱っちい第一形態をフルボッコしちゃったときの弱さだけ
などなどひどい言われようである。
また、「ド変態」派の主張としては、
触手がうねってる外見やどう見てもクジラな海の主の娘と合体(性的な意味で)したがっており、
更にホントに合体しちゃうことなどが挙げられる。

影が薄いド変態とか誰得だよホント。

得意技は『メイルシュトローム』
全体に大ダメージを与える鬼畜魔法であり、単体に変態的なダメージを与える触手と組み合わせて実に隙のない性能を誇る。
しかし、第一形態と戦う場合には、普通に会おうとすると武装商船団のイベントなどで間違いなく三回くらい年代ジャンプするため、
大体第一形態をフルボッコできるくらいになってるためさほど苦労はしていないだろう。
とくに武装商船団を仲間にしたということはかの鬼畜陣形ラピッドストリームがあるということであり、
この時点で魔法が揃っていればまず間違いなく負けることはなくなる。

第二形態と戦う場合にも、メイルシュトロームと触手にさえ注意していれば簡単に倒せる。
HPだけは異常に高いけど逆に言えばその程度である。

LoVUでは全カード中一番完成されたステータスを誇る。
特殊技は『メイルシュトローム』
使い魔使用率ランキングでは3位を記録した。
『このスービエの攻撃は、一味違うぞ!』
一世を風靡し付いたあだ名は一味違うタコ。
…的確というかあんまりと言うか…。
CV杉田の声で言うもんだからやたらと耳に残るのがまた災いしたのかもしれない。

◇乱暴者のダンターグ
「ワグナスやらノエルやらは復讐を考えているようだが、そんなものオレには関係ない」
古代から乱暴者として知られていた脳筋。
ダンターグのみ第四形態まである。しかし、大多数の人が「子供と子ムー」(注意:ダンジョン名)で第3形態のダンターグ様と戦うことになるだろう。

強さだけを求め、ナゼール地方で1000年以上もモンスターを吸収している。
この純粋に強さだけを求める姿勢がプレイヤー的には大変厄介なシロモノであり、
それを再現した「遠征によっている場所がコロコロ変わる」という仕様により数多のイレギュラーを引き起こしてくれる。
特にルドン荒原の側からナゼールに入って南ロンギットヘ向かうために東のダンジョンへ行ってダンターグ様と出会うと間違いなく死ねる。
(これはOPからトントン拍子で進めてルドンで宝石鉱山イベントを終わらせた場合に起こりがち)
そのため、各種やりこみの際の思わぬ壁となって立ちふさがることが多い存在である。

さて、ガチな強さと思わずクスリと来るネタキャラ要素を兼ね備える七英雄の面々。
このままだとダンターグだけやたらまともになってしまう…!と心配したそこのアナタ!
大丈夫。彼もれっきとしたネタキャラなのである。
実は乱暴者・脳筋・遠征などと言ったワードからは到底思いつかないがダンターグ様はワグナス様に負けず劣らずの「引きこもり」なのだ。

詳しい仕様についてはロマサガ2に関して恐ろしいほど詳細なデータを溜め込んだ某大学を覗いてもらうとして、
かいつまんで言えばダンターグ様は
拠点となる「子供と子ムー」(注意:ダンジョン名)に160年閉じこもる→32年間別の場所(しかも大して強いモンスターのいない場所)に遠征する
というサイクルをくり返す。コンビニ行く時しか外に出ないニートと見間違うレベルである。
更に大事なのは、このとき皇帝陛下に遠征先を潰されるとそこへは遠征しなくなるという点である。
つまり、ダンターグ様は皇帝陛下ご一行の活躍次第で延々と引きこもりの期間が伸びていくのだ。(しかもこれによって第4形態まで進化しない場合も生まれる)
最早、皇帝陛下による監禁プレイと言い張っても差し支えないレベルである。

その上、そんな目の上のたんこぶである皇帝陛下からは、
「こんな所に長年いるから世の中の流れに取り残されてしまうのだ、まったく。
ダンターグ、今後もここでおとなしくしていれば見逃してやるぞ。」
とか直々にお説教を喰らってしまう始末。散々な扱われ方である。
その後ぶちかましとグランドスラムでボコるけどね!!!

得意技は「ぶちかまし」「グランドスラム」「地烈撃」といった凶悪な物理技。
特に第一形態・第二形態で戦う場合にはまず間違いなく「ぶちかまし」に耐えられないで死ぬ。
しかも第一形態でHPが19999、第二形態で24999となっており、
この時期では皇帝陛下ご一行もまだ4桁ダメージなど遠い夢な時期であるため
鉄壁の硬さと凶悪な全体攻撃を駆使するいわゆる無理ゲーとして立ちふさがる。

第三形態辺りになるとこちらの戦力も揃うためだいぶ戦いやすくなるが、
威力の高い攻撃と意外と対処しづらいグランドスラムによって苦戦を強いられることが多い。
HPが低いとやられるのできっちりHPを育てておく必要がある。
(デストロイヤーのためにリセマラされる対象でもある。)

幻の第四形態は耐久力こそ変化ないものの、更に攻撃が強力になった状態である。
しかし、この頃にはもうこちらも様々な対抗手段を用意できるため、
ちゃんと準備して臨めばそう難しい相手ではないだろう。
むしろちゃんと第四形態を出したあなたはえらい!と褒められるレベル。

どの形態で相手にしてもかなり面倒な相手だが倒すなら、攻撃力がまだ弱い第一形態かこちらが成長しきった時の第三形態がいいだろう。

LoVUでは特殊技『グランドスラム』を使い、敵を蹂躙する。
とにかく強さを求めたい人にオススメ出来る使い魔である。
『ダンターグ様が踏み潰してくれるわ!』


◇ずる賢いボクオーン
「す、すまん。私はボクオーンでも何でもないんだ。七英雄と名乗ってみたかっただけなんだ。」

しゃべり方から察するに七英雄では年齢が一番上らしい爺様で、人形がだーい好きな七英雄としても知られている。
普段は地上戦艦を駆りステップでヒャッハー!!している。御年の割にはイケイケである。

しかし、非常に狡骨な人物という設定は伊達ではなく、七英雄の中では最も広い規模にまたがる侵略作戦を行っていた。
特にステップに巨大な戦艦型要塞を建造して、遊牧民ノーマッドから薬草を根こそぎ奪い取り麻薬を生成して世界各地にばら撒くだとか、
バレンヌ帝国の領地に運河要塞を建設し、帝国の他領土への侵攻を阻むなどの極めて効果的な作戦をいくつも行っている。
(特に、海を隔てて隣国に位置するバレンヌ帝国とカンバーランドという強国同士の外交を途絶えさせたという点は素直に評価されるべきである)

ただ、これだけ見ると古代人に対する復讐と何が関係しているのかよくわからない上に、
彼の目的はゲーム内で一切語られなかったために「なにがしたかったのかよくわからない」キャラと言われることも。

ゲーム中では必ず地上要塞へと突入して戦うことになる。
地上要塞に入る方法は2種類あるのだが、大抵は帝国大学にいる軍師の策で、オトリを利用して潜入することになる。
(怪しい男から持ちかけられる仕事の話を受けてもいいが、持ち物がなくなるためオススメできない)

軍師のオトリ作戦に簡単に釣られたボクオーンは冒頭のセリフを言い放ち皇帝に命乞いをし不意打ちをかけようと狙ってくる。
ここで見逃しちゃうと、

「バカめ、甘いわ!!」

とバックアタックを貰い、陣形を乱される。素直に再ロードして断固許さない姿勢を取ろう。

得意技は相手を操る『マリオネット』、こちらの攻撃ターゲットを強制変更してくる。
狡猾な人物で人形好きという設定に恥じぬ凶悪な技である。

……が、逆に言うとこれだけしか取り柄の無いボスであるとも言える。
まず、狡猾キャラという割に一切術を使用してこない。(マリオネットは技扱い)
というか完全に脳筋キャラの如き技構成であり、しかも単体攻撃しかできない。
貧弱な外見通り能力値も低いので性能そのものはお察しである。(持ち物なしで戦う事も想定しているからだろうか?)

きっと第2形態になったら強かろうと思ったそこのアナタ、実は唯一の全体攻撃である水鳥剣をソードバリアで簡単に止められるため大したことはない。
つまりマリオネット以外怖い要素が一切ないボスなのである。

しかもこのマリオネットはある方法を使えば簡単に封殺が可能。
ヒントはマリオネットは先制してかけなければ意味がない、という点である。
という訳でネタさえ分かってしまえばおそらく最も簡単に倒せる七英雄であると言えよう。


LoVUでは特殊技『マリオネット』を使い相手を撹乱する。
しかし運要素が絡むため、安定性は微妙。
その悪運をも利用する戦略家にこそ相応しい使い魔。
最近発表されたSP版カードのイラストが物議を醸している。
『バカめ、甘いわ!!』


◇嫌われ者のクジンシー
「このオレの挑戦を無視したな!後悔させてやるぞ!」

ソーモンの町を支配して帝国と七英雄の対立の歴史を作った、プレイヤーにとっては始まりの七英雄。
その二つ名に恥じず、古代から嫌われていた筋金入りの嫌われ者であり、
なんと他の七英雄全員から嫌われている。
ちなみにLoV参戦にあたり「ロックブーケを思い通りにしたい」という願望を持つ設定が追加された。ノエル兄さんこいつです。
そして更に七英雄を支配するという目標を持つなど、ただならぬ野心を抱いているという設定も追加された。ワグナス様こいつです。

ダンターグ・ボクオーンを含めたこの3人は他の4人と比べ古代人への復讐にあまり興味がないらしく、
特にクジンシーは「世界征服するお!(^ω^)」という目的で単身バレンヌ帝国への侵略を行っていた。

余談だが、世界征服という点からすればよほど計画的に動いてたボクオーンの気持ちになって考えると、
わざわざ運河要塞を建てて侵略の基盤を用意したバレンヌ帝国に素知らぬ顔でやって来て侵略している訳だから嫌う理由もわからんでもない。

後述するチート技「ソウルスティール」を駆使してヴィクトール・レオンを亡き者にするが、
オアイーブによって帝国にもたらされた伝承法によりソウルスティールの見切りを手に入れたジェラール達後の皇帝によって倒される。
そのままフェードアウトするかと思いきや、再復活を予感させる捨てセリフを吐いて退場。

そしてその期待を裏切ることなく、ある時期になると皇帝(主人公)に挑戦状を送りつけてきて因縁のライバル感を演出してくる。
しかしそれを無視して一番最後に戦うと冒頭のセリフのようにまさかのツンデレ化する。

このようなネタ要素を含め、七英雄の中である意味最も優遇されているキャラクターと言えるだろう。

「ちっ、また来たのか。私の技は見切ることは不可能。なぜなら、受けたものは必ず死ぬのだからな。親父と兄貴の後を追え!」

得意技は『ソウルスティール』
相手は死ぬ。本当に死ぬ。間違いなく死ぬ。(大事なことなので3回言いました)
厳密には当たった相手のLP(これが0になるとキャラクターが消滅する)を0にするという効果である。
何を言っているのか分からないかもしれないが、本当にこういう効果なのだから仕方ない。

が、イベントで絶対見切りがつくので問題ない。(というかゲーム的に見切りのチュートリアルとなっている)
しかし、2戦目のクジンシーを倒す前に見切りを封印してしまうと積んでしまうので注意。
もちろんラスボス戦はこれとテンプテーションの見切りが絶対必須になる。
なお衝撃の真実を告白しておくと、ソウルスティール=クジンシーの専用技という図式が出来上がっているが、
実際には一部の雑魚敵(ミミック)が使ってくるため専用技ではなかったりする。こういう辺りもネタキャラ感がある。

LoVUでは特殊技『ソウルスティール』を使用
普通に使えば雑魚なのだが、タイミングを見計らって使えば嫌われる。
……しかし最近鬼強化され七英雄最高使用率に返り咲いた。下積み1年半……長かった。
余談だが『ソウルスティール』は前作使い魔の死神の特殊技であったが、クジンシーの登場にあたって特殊技名が『オーラドレイン』にされている。
また、カードデータによるとクジンシーの吸収対象は「異世界の死神」
『このくらいでやられてもらっては困る』


◇余談
また『LORD of VERMILION』に七英雄全員が参戦。

皆強力な性能を誇り、環境を支配している。
七英雄は最強、最強なのだ。
ちなみにノエル、ワグナス、スービエ、クジンシーは杉田智和がcvを担当していることが判明している。
イベントでは、「どうも、七英雄中、四英雄の杉田智和です」とか言っちゃったりする。














以下一応ネタバレ注意。















◇七英雄の目的
ロマサガ2というゲームにおいて最も考察しがいのあるポイントが彼らの目的についてである。
プレイヤー目線ではクジンシーがいきなり侵略しにやって来たり、
(順当にプレイして先にルドン荒原に行かず、運河要塞を攻略しているのであれば)
ボクオーンが何やらきな臭い動きをしていることが分かるため、
『七英雄は人間の世界を侵略する悪いやつなんだ!!』という印象を受けがちである。

しかし、ゲームを進めていくと、
クジンシーやボクオーンなどの人間の世界を侵略しようとする者だけではなく、
ノエルやスービエのような何かを探している素振りを見せる者達もおり、彼らの目的についてはよくわからなくなることだろう。

彼ら(少なくともワグナス・ロックブーケ・スービエ)の目的は一言で言えば「自分たちを裏切った古代人への復讐」のために動いている。
彼らはかつて、そのあまりにも強すぎる力によって同族であるはずの古代人たちから別の次元へと追放された者達なのだ。

その経緯を簡単に話そう。

元々古代人は「同化の法」と言われる肉体交換(乗っ取り?)魔法によって半永久的な生命を持っていた。
しかしそれも平常時のことであり、程なくして世界にはびこり始めたモンスターによって生命を落とすものが跡を絶たなかった。
なぜなら、彼らは肉体の交換によって不死を実現しているだけで、決して不死身ではないからだ。

そんなとき、モンスターを駆逐するために立ち上がった者がいた。そうワグナスとノエルである。
彼らは自分たちが戦い続けるために、「同化の法」を改良。モンスターの力を吸収する「吸収の法」を生み出す。
ワグナスとノエルは更に5人の有志を集め、7人でこの吸収の法を用いてモンスターと戦ったのだ。
こうして彼らはその功績を讃えられ、『七英雄』と呼ばれるようになったのだ。

しかし、彼らの幸せは長く続かなかった。彼らは古代人にとってモンスター以上の脅威になってしまったのだ。
更には、同じくモンスター以上の脅威である異常気象が頻発し、世界は住むこと自体が危険になっていった。
そんなとき古代人達はこの世界を捨て、別次元へと旅立つ事を決意。転送装置を開発する。
そして、転送装置のテストと銘打ち、七英雄を自分たちが旅立つ予定の世界とは違う次元へと追放したのである。
その後古代人は一部を除き、新たな次元へと旅立った。
この時の古代人の裏切りが、七英雄がこちらの世界に戻ってきて豹変してしまった理由である。

彼らは(少なくともワグナスとノエルは)自分たちの同胞を守るべく善意で立ち上がったはずの者達であった。
にも関わらず恐ろしい力を持ってしまい、守っていたはずの相手に裏切られてしまったある種の被害者なのである。

こうしてみるとロマサガ2とはバレンヌ帝国が七英雄から世界を救い世界統一を成し遂げる物語のようでいて、
オアイーブ達古代人にまんまと利用されて彼らのツケを払わされるだけの物語であるとも言えるが、
それはプレイヤー一人一人で解釈が違っていて良い部分であると思うのであえて断言は避けよう。

















以下このゲームの根幹に関わるネタバレ注意。




















……逃がさん……
……お前だけは……





2)ロマンシング サ・ガ2のラスボス。
1)の七英雄の本体である。

実は七英雄は「吸収の法」以外にあるもう一つの秘法を用いて戦っていた。
本体は別の場所に隔離しておき、用意したコピーの肉体で行動するのである。(そのため、個々に戦う七英雄はロマサガ3の四魔貴族の影に近い存在と言える)
言わばバックアップを取ることで、不慮の事故へと対応したのである。

しかし、皇帝によって全ての七英雄は倒された。
あとは、七英雄の本体を破壊するだけ……とはならなかった。

七英雄は全ての力を結集・融合して皇帝に最期の戦いを挑んだのである。
(このとき皇帝は最終皇帝であるため、これ以上伝承法を使えない体になってしまっている。
よって、負けた側が滅ぶという文字通り最期の戦いとなっている。)

その姿は……まぁ実際に見てもらいたい、あまりの異形っぷりにびっくりすると思うので。

また、その強さであるが、なんとまぁ笑っちゃうくらい凶悪。多くのゲーマーが挫折したある種の鬼門とも言えるボスである。
RPGのラスボスの中ではトップクラスの強さを持ち、きっとトラウマになっている人も多いだろう。
まず、恐ろしいのはかなりの長期戦になると同時に徐々に相手側が強くなっていくという点。
七英雄戦はまずロックブーケのみの状態からスタートし、ダメージが一定値(たしか6000?)与えられるたびに七英雄が一人ずつ追加され攻撃回数が増えていく。
そして七人揃った段階で改めてHPが65000?に設定され直され、ようやく本番となるのだ。
メイルシュトローム、ストーンシャワー等強力な全体攻撃、ソウルスティールという即死攻撃、テンプテーションという全体ステータス異常技を駆使してくる上に、
それらの攻撃が七英雄が全員揃った最終形態になると最大7回行われるのだから恐ろしいと言う他ない。
(注意!:この行動回数は総戦闘回数に依存するので、総戦闘回数が2500回未満だと脅威の7回行動は発生しない)

しかし、準備がしっかりできていればこの怪物にもまともに戦い、勝利することが十分可能である。
逆に言えば初見で何も知らない状態だと大体何かしら分からずに詰むということでもある。
特に七英雄戦前の警告を無視して冒頭のセリフを言われた方は反省して大人しく封印の地からやり直そう。

言い出すとキリがないので、慣れていない方はとにかく陣形・見切り・術の3つを意識して準備しよう。

まず陣形は何も考えずにとりあえずチートとして有名なラピッドストリームが安定。
慣れてきたら他の陣形で倒すのにも挑戦してみよう!(アマゾンストライク、鳳天舞の陣、ムーフェンスあたりがオススメ)

次に見切りはソウルスティールとテンプテーションが必須。
他にも七英雄は多種多様な技を使うので思わぬ見切りが有用になる。(催眠見切りとか)
ただし、ボクオーン出現以降は最悪のパターンである「動くな」による麻痺からのソウルスティールや、
全体睡眠からのソウルスティールを食らう可能性があるので油断は禁物。
できれば状態異常対策も忘れないようにしたい。

そして術だが、正直言ってラピッドストリームと術が2,3個あれば七英雄は楽勝である。
特にだれでも知っている救済措置「クイックタイム」はその筆頭である。
それが無くても「リヴァイヴァ」と「金剛盾」があれば大体どうにでもなってしまう。
それ以外にも有名所の「ラピッド霧隠れ」「ラピッド光(or炎)の壁」によっていくらでも七英雄戦は楽になる。
特にロマサガ2は術が強力なゲームなので、他にもエリクサーやクリムゾンフレア、ソードバリアなどがあれば攻略はグッと楽になるだろう。
それはラピッドを縛った状態でも同様である。

……が、情報無しで挑むとこれらの重要性に気付ずに力押しでゲームを進めてしまい、結果詰んでしまう。といった事態に高確率で陥ってしまう。
特に術については深刻で、初期術のあんまり強くない感じから術の重要性自体になかなか気付かず、従ってそれにすら頼れない人も多かったのではないだろうか?

もしこの項目を見て「あ、これならどうにかなりそう!」と思った方はぜひ再びスーパーファミコンに電源を入れてあげてもらいたいと思う今日このごろである。

追記・修正はモンスターと同化してからお願いします。


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