W杯で審判が使ってるあの白スプレーの裏話
今大会なにかと話題の、消えるスプレー。
西村主審がW杯初戦FKでプシューッとやるの見て、「な、なんだあれは…!」となった方も多いんじゃないでしょうか。
あれは何?
サッカーでは、ペナルティエリア外でファールされるとフリーキックが与えられ、した側のチームはファール発生地点から最低10ヤード(9.15m)離れたところに並ばなくてはなりません。
単純なルールだし、これまでは審判が目測で並ばせて、キックする側のチームから要請があればきちんと測る、というゆる~い感じでした。
それがFIFAワールドカップでは今大会から距離をバシッと計測し、尚且つキック地点と10ヤードのラインに目印をプシューッとつけるようになったんです。
あの数分で消えるスプレー、名前は「9.15 Fair Play」といいます。アルゼンチンのジャーナリストのPablo C. Silvaさんが開発しました。「9.15」というのは「10ヤード = 9.15m」からきています。
なぜ必要?
このレベルの選手なら誰でもFKの1度や2度は経験済みだし、10ヤードルール破っちゃいけないこともわかってるはずです。が、「どう見たっておかしいだろ!」というダイヴやファールがあると、世界一流の選手でもルールがどっかとんじゃうのです。
Silvaさんはアルゼンチンのアマチュアリーグで、そういう局面を何度も見てきました。選手が10ヤードのラインから越えても審判は何もしないんですね。これじゃいかん、ということで明確な線引きを設けるために開発したのが、このスプレーというわけ。
中身は水、ブタン、界面活性剤です。これを独自配合で混ぜて圧縮し小さなエアロゾル缶に詰めました。特許は前からもってたんですが、ワールドカップのブラジル大会で見事選抜初デビューとなりました。
なぜ重要?
国、FCC(米通信委)、うるさい親みたいなもので、FIFAも過剰規制は大好きです。愛ゆえの過保護といいますか。ですので、試合に秩序を維持しルール徹底を図るため、新たな規則を設ける方向で動き始めています。先日ご紹介したゴール判定システムもそうなら(前大会の疑惑のゴールでこれがあったらなーって思いますよね)、この「9.15 Fair Play」もそう。その一環なんですね。
まあ、あんまり規則でがんじがらめになっても試合の美が損なわれてしまうけど。ゴールも機械、線引きもスプレーで、次は何? まさかロボが球蹴るんじゃないだろうな、と。
source: Core77; Business Insider Australia
Eric Rydin - Gizmodo US[原文]
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