小惑星イトカワ:NASA、月近辺まで運んで有人探査検討

毎日新聞 2014年06月20日 09時22分(最終更新 06月20日 12時32分)

探査機「はやぶさ」がとらえた小惑星「イトカワ」=宇宙航空研究開発機構提供、共同
探査機「はやぶさ」がとらえた小惑星「イトカワ」=宇宙航空研究開発機構提供、共同

 米航空宇宙局(NASA)は19日、2020年代半ばの実現を目指す有人小惑星探査候補の一つとして、日本の探査機「はやぶさ」が微粒子を持ち帰った「イトカワ」を検討していると発表した。

 NASAは昨年、直径10メートル以下の小惑星を無人探査機で丸ごと捕獲する構想を発表したが、その後の検討で、イトカワのように数百メートル規模の小惑星の表面から直径2〜4メートルの岩石だけを採取する選択肢も追加した。

 いずれも19年ごろに打ち上げる探査機が月の近くの軌道まで小惑星や岩石を運び、25年ごろに次世代宇宙船「オリオン」に乗った飛行士が近づいて調べることを想定。(ワシントン共同)

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