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4月5日、日本財団が主催する緊急シンポジウム「福島原発事故~“誰にでもわかる”現状と今後~」が開催され、多くの外国大使館の関係者などを含めた200名を超える参加者が出席しました。
前川和彦氏は、放射能と放射線、放射線の人体への確定的影響と確率的影響、汚染と被曝についての違いを分かりやすく説明して、マスコミは正しく報道することを求めました。
山下俊一氏は、チェルノブイリ原発事故の汚染地域で医療協力の経験から、福島第一原発による現在の放射性物質による汚染レベルでは、問題が生じることはないことを説明しましたた。現在、セシウム137の汚染が問題となっていますが、チェルノブイリの事故では周辺住民がセシウム137が蓄積しやすいきのこを食べため、セシウム137を体内に取り込んでしまいました。しかし、調査では発ガン率は上昇しなかったということです。したがって、「現在の日本状況は心配する必要はない。ただ、、今後の汚染状況の変化には注意すべきであり、公表される放射線の観測値を注意深く観ることが必要だ」と述べました。
神田玲子氏は、繰り返し正確な情報提供を行うことが、不安を取り除き安心につながる。そして、予防策の情報発信が大切で、理解しやすいように経験しているリスクと関連づけると受け入れやすい。そして、優先度が判断できる情報も提供することが大切だと話しました。
前田氏は寺田寅彦の「ものをこわがらな過ぎたり、怖がりすぎたりするのはやさしいが、正当の怖がることはなかなか難しい」という言葉を引用しました。
前川和彦 東京大学名誉教授
放射線医療に詳しく、
1999年の茨城県東海村JCO臨界事故時に
被曝した
作業員の医療を担当した経験を持つ
山下俊一 長崎大学大学院教授
WHO緊急被曝医療
協力研究センター長。
チェルノブイリ原発事故後20年間の医療協力に加えて、
セミパラチンスク核実験周辺
医療改善に15年従事し、
被曝者の医療経験が豊富
神田玲子
放射線医療総合研究所放射線防護研究
センター上席研究員
災害時、避難所となった学校では何が必要か 国立教育政策研究所の研究より(2011.03.24)
東日本大震災 子どもの学び支援ポータルサイト開設(2011.04.04)