ECBの次の一手は資産購入、物価見通し悪化なら-副総裁
6月19日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は19日、インフレ見通しが悪化した場合の次の一手として当局者らが大規模な資産購入を考えていることを示唆した。
同副総裁はアテネでの講演で「長期にわたる低インフレのリスクが顕在化した場合、ECBはどう対応するか」と問い掛け、「このシナリオの可能性が高まった場合には、追加の非伝統的手段を活用する用意がECBにはある。政策対応には幅広い資産購入プログラムが含まれるだろう」と語った。
さらに、「ユーロ圏のインフレのわずかな下振れも阻止する決意について、ECBは疑いを差し挟む余地を残していない」と言明した。米国や英国の例を見る限り、量的緩和(QE)プログラムを「効果的に設計」することは可能だとし、新たな政策手段を使わなければならないとしても「中銀は物価安定維持の責務を回避することはできない」と強調した。
原題:Constancio Says ECB Would Buy Assets Should InflationWorsen (1)(抜粋)
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更新日時: 2014/06/20 02:38 JSTニュース一覧
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