【モスクワ=田中孝幸】北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は19日、ロシア軍がウクライナ国境周辺に数千人の部隊を増派したとの見方を示したうえで「ロシアはさらなる軍事介入の選択肢を残しているようだ」と批判した。ロンドンで記者団に語った。
ロシアは2月のウクライナの政変後、数万人規模の部隊を同国国境地帯に展開させたが、5月下旬には緊張緩和のために大半を撤退させていた。再度の増派には東部の親ロシア派勢力に対する攻勢を強めるポロシェンコ政権をけん制する狙いがあるとの見方が出ている。
東部ドネツク州では19日も親ロ派武装勢力と軍部隊との間で戦闘が続いた。ポロシェンコ大統領は週内にも軍事作戦の停止を柱とする和平計画を示して武装解除を促す方針だが、同州の親ロ派指導者はこれを拒否する考えを示している。
ラスムセン、ポロシェンコ、ロシア軍、ロシア