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2014年06月20日

5月病はもう古い? 今話題の“6月病”とは…?

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5月病はもう古い? 今話題の6月病とは…?001

 

 

5月病は古いって、そりゃ6月だもの1ヶ月遅れだわよ。

 

…と思ったあなた。違うんです。

 

今、巷では6月病なるものが猛威を振るっているって、ご存知でした?

 

今月に入ってから、不眠症や微熱に悩まされている看護師さん、通院・服薬をはじめた看護師さんが増えているとか。中には、6月病との関係は不明ではあるものの、とつぜんオペ中に失神してしまったという人も…。

 

5月病に掛からなかったと安心しているあなた。これは人ごとではありません。

実は6月病は、看護師の、とりわけ5月病に打ち勝つタフハートの人ほど危険なんです。

 

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ナースを襲う、6月病の正体とは…?

ナースは5月病より6月病 になりやすい!?

5月病を乗り切った“強いナース”こそ危険信号

そもそも梅雨時は全ての人が不調を来しやすい

5月病・6月病かも…と思ったら

5月病・6月病は侮れない。既に対策を講じている病院も

6月病を予防するには

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ナースを襲う、6月病の正体とは…?

 

6月病が何なのかを理解するには、まず5月病について知っておくとスムーズです。

5月病の症状は、みなさんもご存知の通りですね。

 

新人や4月入職者に多く見られるように、4月から新しい環境でスタートを切った人が、環境の変化に馴染むことができず、心と体のバランスを壊してしまう状態。なんとなーくやる気が出なかったり、鬱っぽくなってしまったり、不眠症や倦怠感、食欲不振に悩まされたり…。

 

一昔前は「サボり病」なんて言われていましたが、現在では医学上は自律神経失調症適応障害の一種として認定されています。

 

6月病は、この5月病が1ヶ月遅れでやってきたものを指します。

長引くとうつ病化する、うつの入り口とも言われ、何が何でもこじらせたくない心の風邪ですね。

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出典:プラスウェルネス ドクターコラム「心のスランプ・6月病をご存じですか?」より

 

 

ナースは5月病より6月病 になりやすい!?

 

6月病は、5月病にならなかった人ほど陥りやすい病気なわけですが、中でもナースは特に6月病になりやすい、と考えられています。

 

なぜなら、ナースにはゴールデンウイークがないからです。

 

5月病の原因は先ほどお話しした通り、環境変化によるストレスの蓄積です。積もりに積もった鬱憤は、何かのキッカケがあって病として爆発するわけですが、その「トリガー」の役割を果たすのが、一般には『ゴールデンウイークの連休』とされています。

 

4月から新人としてキビキビ動いてきた人たちが、長い連休でふと緊張の糸が緩んでしまうから、ペースが乱れてしまう…というわけですね。

 

ところが、これはあくまで会社勤めの人の場合。

大型連休という「発症のトリガー」がない看護師は、そもそも5月病になりにくいんですね。

 

 

5月病を乗り切った“強いナース”こそ危険信号

 

5月病になりにくいことに安心して「自分は大丈夫」と思っていると…

その間にもストレスは日々蓄積されています。

もしかすると、5月病で出てこなかった分、さらに多く溜まっているかもしれません。

 

そんな「5月病を乗り切ったナースたち」の心身のバランスを崩すトリガーは…

梅雨の陰鬱な天候と、「無事に5月を乗り切った」ことに対する気の緩み。

 

つまり、「5月病にはならないぞ」と意識して真面目に強く頑張ってきた人ほど、緊張の糸が切れ、6月病になりやすいんです。

 

新人や4月入職で中途入職した人はもちろん、直近で異動を経験した人も。さらにはずーっと同じ職場で頑張ってきた人も、5月病を意識しはじめてしまうことで、6月病になるリスクを孕んでいるのです。

 

 

そもそも梅雨時は全ての人が不調を来しやすい

 

健康な人も、梅雨時はイライラしたり、気分が落ち込みがちになりますね。

それは、梅雨時に起こる気圧の変化が人間の自律神経に影響を及ぼすため。

 

自律神経がうまく働かないため、気持ちの落ち込みはもちろん、頭痛やめまい、便秘といった症状が置きやすいのです。

 

さらに悪天候で気分転換がうまくできないのもこのシーズンの特徴。

せっかくの休日があいにくの雨で台無しになってしまったり、夜勤明けに傘を忘れて寄り道できなかったり、昼間なのに病棟の中が妙に薄暗かったり、古い病院ではなんか変なニオイがしたり…梅雨のもたらすダメージは枚挙にいとまがありませんね。

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5月病・6月病かも…と思ったら

もともとこの時期は浮き沈みが激しいものですが、では、どれくらい症状が続いたら6月病を疑うべきなのか。

 

NHKが2014年5月23日(金)に放送した『シリーズ心の健康を保つ~"五月病"を防げ~』で、岡山赤十字病院精神神経科の中島誠医師は次のようにコメントしています。


「ひとつの境が2週間というふうな考え方もあって(中略)、2週間たってもなかなか気持ちが晴れない場合には、もしかしたら病気かもしれないというふうに思っていただいてもいいかと思います」

 

症状を自覚してから2週間が目安。

最近鬱々とした気分が少し続くな…と思ったら誰かに話を聞いてもらいましょう。

それでも気持ちが晴れないようなら、一度病院で診てもらうことをオススメします。

抗不安剤や睡眠導入剤の軽いものを処方してもらえるかもしれません。

 

 

5月病・6月病は侮れない。既に対策を講じている病院も

 

先ほどもご紹介したNHKの『シリーズ心の健康を保つ~"五月病"を防げ~』では、岡山赤十字病院の5月病・6月病に対する取り組みが紹介されていました。

 

その内容は、産業医としても活躍する精神神経科の中島誠医師が中心となって、4月に入職した新人のナースと医師を対象に、毎年5月と6月にアンケート調査を実施している、というもの。

心と体がバランスを崩す兆候をいち早く把握し、深刻化を避ける活動を、病院をあげて行っているそうです。

 

 

6月病を予防するには

 

天候が優れず気分転換しにくいこの時期。

今年は長梅雨と言われ、ジメジメした天気はまだしばらく続きそう。

従って、対策は今からでも遅くありません。

 

6月病を防ぐには何を心がけたら良いのでしょうか。

 

月並みな答えになりますが、

・日頃から不満や悩みは家族や友達に相談してため込まないようにする

・お酒や煙草を控え、バランスの良い食生活を心がけること

・規則正しい生活で睡眠時間をたっぷり採ること

の3つです。

 

鬱状態の原因は、脳内の神経伝達物質・セロトニンが減少してしまうから。

じゅうぶんな睡眠と、肉・魚・大豆類などトリプトファンが豊富な食品を採ることで、セロトニンの活性化を促します。

 

また、晴れた日は積極的に日光の下で身体を動かしましょう。一定のリズムで身体を動かすこと、太陽の光を受けることで、いっそうセロトニンは増加します。

 

ふだん不健康な生活をしてしまっている人も、

梅雨の1ヶ月間限定で、禁煙禁酒、ジョギング・ウォーキング、早寝早起きを実施するだけでもきっと違うはず。

 

 

みなさん、6月病にくれぐれも気をつけて、楽しい夏の到来を!

 

梅雨には必ず梅雨明けがあるように、心の雨模様にも必ず終わりが訪れるもの。

5月病も6月病も、時期がくれば自然と症状は回復していきます。

 

責任感のある人ほど症状を深刻化してしまいますから、根性や真面目さで乗り切ろうとするのはタブー。

無理をせず、まずいな…と思ったら、周囲へSOSを出しましょう。

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梅雨が明けたら、楽しい季節と夏期休暇を過ごせるように。

頑張っている貴女だからこそ、6月病にはくれぐれも気をつけて下さいね。

気持ちを切り替えて、梅雨明けまで乗り切りましょう!

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コメント一覧(4)

4匿名2014年06月20日 09時08分

あるある。でも湿気はお肌にはいいよね。

3匿名2014年06月20日 08時46分

そうなんですか〓わたしはこの季節大好きデス〓新緑から緑が濃くなり、花々が次々と咲きはじめ雨の日の紫陽花などもきれい瑞々しい雨の日も大好きで傘をさして庭に出て
花々を眺めます。

2匿名2014年06月20日 06時29分

自分には縁がない気がするけど

1匿名2014年06月20日 06時20分

そうなんですね〓今、確かに体調悪い人多い気がする。