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 理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)の竹市雅俊センター長が朝日新聞社のインタビューに応じた。主なやりとりは次の通り。

 ――STAP細胞論文問題について自身の責任をどう考えるか。

 非常に大きな責任を感じている。

 ――CDBがSTAP細胞のものだとして登録した遺伝子データの解析から、マウスが胎児のまま死んでしまう染色体異常が見つかった。STAP細胞は生後1週間のマウスでつくったとしており、矛盾する。

 その解析自体は正しいと思う。異論はない。

 ――この染色体異常はES細胞を長期間培養すると、生じることが多いとされる。つまり、STAP細胞は実はES細胞だったのではないか。

 ES細胞に多いという指摘もその通りだと思う。ただし、「STAP細胞がES細胞だった」という結論を出すにはもっと検証が必要だ。