2014年6月19日14時35分
安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表は19日昼、首相官邸で会談した。他国を武力で守る集団的自衛権の行使をめぐる与党協議について、閉会後も議論を続けていくことを確認した。憲法解釈を変えて集団的自衛権を使えるようにするための閣議決定に関しては、文案の中身や日程について具体的な発言はなかったという。山口氏が会談後、記者団に明らかにした。
会談では、集団的自衛権の行使容認について、山口氏が「党内にはいろいろな意見がある」と話し、党の意見集約には時間がかかるとの見通しを説明。これに対し、安倍首相は「与党協議をしっかりとお願いしたい」と述べたという。山口氏は会談後「首相は与党に協議をお願いしているのだから、それを見守るということだろう」と語った。
政府の閣議決定原案について、公明内では「行使の範囲が広がってしまう」として否定的な意見が根強い。このため、政府・自民は、今国会中の閣議決定はあきらめ、文面の文言について大詰めの調整を行っている。ただ、政府・自民側は、安倍首相が豪州を訪問する7月初めまでには閣議決定を行いたい考えで、来週中に閣議決定の文面での合意を目指している。
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朝日新聞官邸クラブ
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