ブータン「幸福度」調査、日本の技術で精度向上へ

2014年06月19日 19:41 発信地:東京

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×ブータン首都ティンプー(Thimphu)で、第4代国王の戴冠記念日を祝う文化行事に伝統衣装を着て向かう女子生徒(2013年6月2日撮影)。(c)AFP/ROBERTO SCHMIDT

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【6月19日 AFP】国民の幸福を経済成長より重視するヒマラヤの小国、ブータン王国が実施している「国民総幸福(Gross National HappinessGNH)」調査の精度向上を支援するため、日本の専門家が派遣されることになった。国際協力機構(Japan International Cooperation AgencyJICA)が明らかにした。

 国内総生産(GDP)を重視する世界各国と異なり、ブータンはGNHを指標に、環境と文化を保護し、より良い統治を促進し、持続可能な社会経済の発展を目指している。しかし、ブータン政府はGNH算出の基になる調査に不足がある点を懸念しており、精度を高めるため日本政府に支援を要請していた。

 JICA関係者の19日の説明によると、社会指標測定に詳しいJICA研究員3人が年内にブータンに派遣され、サンプル調査を実施する。世論調査の分析や、調査技術の向上につながる助言なども行うという。

 GNHは、精神的な豊かさと物質的な豊かさのバランスを取る新たな指標として世界的な注目を集め、称賛されている。ブータンでは、GNH関連の研究者や幸福論の提唱者などが集まる会議も多数、開催されている。

 ブータンの国土はスイスの約半分。過去に植民地化されたことはなく、何世紀にもわたって世界から隔絶され独立を維持してきた。経済的には現在でも物々交換が普通に行われており、入国を認められる外国人の数も制限されている。(c)AFP

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