米国:イラクのサウジ非難に強い反発 サキ国務省報道官

毎日新聞 2014年06月18日 10時34分(最終更新 06月18日 13時28分)

 ◇シーア派とスンニ派の宗派間対立あおる懸念からか

 【ワシントン和田浩明】イラクのマリキ首相が「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」をサウジアラビアが支援していると非難したことに関し、米国務省のサキ報道官は17日の定例会見で「イラク国民が必要としているものと正反対だ」と述べ、強い反発を示した。イスラム教シーア派出身のマリキ首相が、スンニ派主体のISILをサウジが支援していると非難するのは、宗派間対立をあおることになるとの懸念があるとみられる。

 一方、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、オバマ大統領はISILへの空爆を当面見合わせることを決めた。18日の民主党、共和党の上下両院幹部との会合で説明するという。

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