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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【プロ野球】大谷 甲子園で初勝利 160キロは2度出た2014年6月19日 紙面から
◇日本ハム4−0阪神日本ハムは大谷が8イニングを1安打無失点、自己最多11奪三振の力投だった。自身4連勝で6勝目を挙げた。打線は2回に中田の12号ソロで先制。8回には大野の4号ソロ、中田の適時打など3点で大勢を決めた。阪神は3位に転落した。 ◇ 大歓声、スタンドの雰囲気。思い出の詰まった甲子園は大谷にとって力を引き出させてくれる特別な場所だ。公式戦プロ初登板の聖地で直球はキレまくった。自己最速タイの160キロをマーク。抜群の球威で阪神打線を8イニングを1安打無失点。自己新となる毎回11奪三振で6勝目を挙げた。 歓声の余韻が残る中、ヒーローインタビューを受けた大谷は「お客さんが入っててすごく楽しかった。なんとか粘りながらいけました」と大観衆の前で笑顔を見せた。 6月4日の広島戦で初めてマークしてから、3試合連続の160キロだ。2回。ゴメスへの3球目。雨が降る中、長い腕をしならせて投じた直球は外角低めに外れたが、スコアボードに「160km」と映し出された。虎党が取り囲むスタンドから感嘆の声と、どよめきが起こる。超快速ショーはさらに続く。2死後、今成への3球目はまたも160キロ。空振り三振を奪うと、右手でグラブを軽くたたいて小躍りした。 「全然調子はよくなかった」と言いながらも、160キロを自身初めて1試合で2度計測。これまでの甲子園日本人最速、2004年のヤクルト・五十嵐(現ソフトバンク)の158キロを上回った。「腕を思い切り振れば、ある程度出る」と言う。末恐ろしい19歳だ。 前日、同級生の藤浪の好投に刺激を受けた。「すごくいいピッチングだった」。生で見せつけられ力も入った。花巻東高時代、2年夏、3年春の2度、甲子園に出場したが、いずれも初戦敗退。3年春は藤浪との対決に敗れ「一から出直さないと、と感じた」。挫折を経験し、成長への糧とした場所。安定感抜群の投球で6回2死までパーフェクト投球。ライバルに負けない快投を演じた。 8回2死。今成の打席で右足をつらせたが「大丈夫」とマウンドへ戻り、左飛に抑えた。9回はカーターの助けを借り完封は逃したものの「悔しい思い出しかなかったので試合をつくれてよかった。また投げる時はいいイメージでいける」。今春オープン戦で藤浪と投げ合い、5イニング1失点で白星がついてはいたが、真剣勝負で初めて手にした聖地の勝利。甲子園で成長した姿を見せた大谷が、大投手への道を着々と歩んでいる。 (水足丈夫) PR情報
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