日本の若者が開発した“次世代の車いす”がカッコよすぎる
youtube / WHILL
日本の若者が開発した車いす「Whill Type-A」が注目を集めている。
開発のきっかけは「100m先のコンビニにいくことすら諦めてしまう」という一人の車いすユーザーの声だったそうだ。車いすの移動性を高め、自転車や原付のような移動手段をつくりたいという思いから開発が始まった。
有名企業のエンジニア・デザイナーが集結
開発メンバーには、Sony、トヨタ、日産、オリンパスなど有名企業のエンジニア、デザイナーが集まった。ほとんどのメンバーは会社員で、平日は仕事が終わった夜に集まり、週末は泊まり込みで開発を行った。
人が人を呼び、いつの間にか20人を超えたメンバーになったそうだ。クラウドファンディングや500Startupsのインキュベーション・プログラムで資金調達を行いながら、開発は進められた。
すごい性能の車いすが完成
市販の車いすにモーターを付けることから始まったが、最終的には操縦性に優れた4輪駆動の車いすが完成。
ぬかるんだ道や砂利道、雪道での走行も可能で、傾斜が10度までの坂道なら楽々登ることができる。
利用者のコンディションに合わせ、コントローラーをマウス、グリップ、ジョイスティックという3タイプから選択できる。バッテリーの充電時間は5時間で、フル充電で20kmの走行が可能だという。
現在、公式サイトでは先行予約を受け付けている。価格は送料は別で95万円。プレオーダーをすると、2014年10月の販売開始時に行使できる購入権利券を手に入れることができる。購入権利券を持っている人は、販売価格から1万5千円を差し引いた金額での購入が可能となる。
「Whill Type-A」が発売、量産されることで、今後の車いすの人の生活が大きく変わっていきそうだ。
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