2014年06月19日
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その2
さて、そんな狭き門をくぐり抜けて、灘中学や開成中学に入った子供たちがどうなるかというと、まあ、緊張の糸がプツンと切れて、下の半分ぐらいはぜんぜん勉強しなくなる。勉強しなくなると言っても、試験前の一夜漬けぐらいはやる。下の5分の1ぐらいになると、それすらやらなくなる。しかし、上の1割ぐらいは、そのまま勉強し続ける。
最初に公表されている数字を書いておくと、2013年のデータだと次のようになる。
灘高校(2013年)
卒業生数 224名
東大 現役 80名(浪人 25名)
京大 現役 27名(浪人 14名)
慶応 現役 2名 (浪人 6名)
早稲田 現役 8名 (浪人 29名)
東大・京大以外の国公立医学部 現役と浪人合わせて20名ぐらい
開成高校(2013年)
卒業生数 399名
東大 現役 125名(浪人 45名)
京大 現役 4名(浪人 2名)
慶応 現役 88名 (浪人 64名)
早稲田 現役 94名 (浪人 102名)
東大・京大以外の国公立医学部 現役と浪人合わせて30名ぐらい
東京では京大の評価が低いし、関西だと慶応や早稲田の評価が低いので、それが受験校にかなり影響していることがわかる。あとは、地方の国公立大学もあるが、調べると、伝統的に灘高校や開成高校の生徒は、医学部以外の地方の国公立大学をほとんど受けにいかないので、数的には無視できる程度だ。
まあ、要するに現役で東大、京大、国公立大学の医学部に行けるぐらいの学力があるのは、灘の上位半分、開成の上位3分の1ぐらいだ。下の半分以下だと、浪人して慶応や早稲田にやっとこさ受かるぐらいの学力になる。下の20%ぐらいだと、灘や開成といえども、MARCHクラスの大学に行けるかどうか、ぐらいまで落ちぶれるわけだ。天才小学生たちも、かなりのスピードで勉強の貯金が無くなるものだ。
しかし、内情をよく見ると、さすが灘高生と思うところもある。入学すると、大半が勉強しなくなるので、灘校生220名のうちの、学年150番ぐらいの生徒だと、みんなが受験勉強をはじめる高校2年の冬休みぐらいに駿台なんかの模試を受けに行くと、平気で偏差値40台を叩き出してくる。
ちなみに、僕は灘高校出身でも、開成高校出身でもないが、中高一貫教育の学校で、ぜんぜん勉強しなかった下の3分の1のグループに入っていたので、高校2年の3学期に受けた駿台かどっかの模試で、数学の偏差値が30台だったと覚えている。ある程度、受験勉強した者ならわかると思うが、数学というのは一番の暗記科目で、暗記する量が一番多い。なので、中学受験以来勉強していないと、数学の素養があっても、ふつうに偏差値30台は取れる。だいたい2次方程式の解とか因数分解ぐらいから怪しくなってくる。灘高生の下の4分の1ぐらいの学力もそんなものだ。
しかし、さすがに灘高生なのだ。勉強センスがあるので、高校2年の3学期ぐらいから猛勉強をはじめて、偏差値40台から1年後には、東大に運が良ければ合格するぐらいの学力になっている生徒がかなりの数いる。この辺のまくり方はさすが灘高生だ。
ちなみに、僕も高2のときの数学の偏差値が30台だったが、1年後には60以上にはなって、現役で大学に受かり、後に理論物理学の研究をして、若手研究者としてそこそこの業績を出したし、おそらく数学的な能力が最も金になるクオンツやトレーダーの仕事をして毎年数千万円ぐらいは簡単に稼いでいたので、高2の成績なんてぜんぜん当てにならないものだと思う。
まあ、要するに、天才小学生たちも、高校を卒業するぐらいになると、開成高生の下の半分、灘高生の下の3分の1ぐらいは、庶民レベルまでしっかりと落ちて行くわけだ。それでは、上のほうはどうなのか? それこそが、今回のメイン・テーマである。
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その1
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その2
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その3
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その4
最初に公表されている数字を書いておくと、2013年のデータだと次のようになる。
灘高校(2013年)
卒業生数 224名
東大 現役 80名(浪人 25名)
京大 現役 27名(浪人 14名)
慶応 現役 2名 (浪人 6名)
早稲田 現役 8名 (浪人 29名)
東大・京大以外の国公立医学部 現役と浪人合わせて20名ぐらい
開成高校(2013年)
卒業生数 399名
東大 現役 125名(浪人 45名)
京大 現役 4名(浪人 2名)
慶応 現役 88名 (浪人 64名)
早稲田 現役 94名 (浪人 102名)
東大・京大以外の国公立医学部 現役と浪人合わせて30名ぐらい
東京では京大の評価が低いし、関西だと慶応や早稲田の評価が低いので、それが受験校にかなり影響していることがわかる。あとは、地方の国公立大学もあるが、調べると、伝統的に灘高校や開成高校の生徒は、医学部以外の地方の国公立大学をほとんど受けにいかないので、数的には無視できる程度だ。
まあ、要するに現役で東大、京大、国公立大学の医学部に行けるぐらいの学力があるのは、灘の上位半分、開成の上位3分の1ぐらいだ。下の半分以下だと、浪人して慶応や早稲田にやっとこさ受かるぐらいの学力になる。下の20%ぐらいだと、灘や開成といえども、MARCHクラスの大学に行けるかどうか、ぐらいまで落ちぶれるわけだ。天才小学生たちも、かなりのスピードで勉強の貯金が無くなるものだ。
しかし、内情をよく見ると、さすが灘高生と思うところもある。入学すると、大半が勉強しなくなるので、灘校生220名のうちの、学年150番ぐらいの生徒だと、みんなが受験勉強をはじめる高校2年の冬休みぐらいに駿台なんかの模試を受けに行くと、平気で偏差値40台を叩き出してくる。
ちなみに、僕は灘高校出身でも、開成高校出身でもないが、中高一貫教育の学校で、ぜんぜん勉強しなかった下の3分の1のグループに入っていたので、高校2年の3学期に受けた駿台かどっかの模試で、数学の偏差値が30台だったと覚えている。ある程度、受験勉強した者ならわかると思うが、数学というのは一番の暗記科目で、暗記する量が一番多い。なので、中学受験以来勉強していないと、数学の素養があっても、ふつうに偏差値30台は取れる。だいたい2次方程式の解とか因数分解ぐらいから怪しくなってくる。灘高生の下の4分の1ぐらいの学力もそんなものだ。
しかし、さすがに灘高生なのだ。勉強センスがあるので、高校2年の3学期ぐらいから猛勉強をはじめて、偏差値40台から1年後には、東大に運が良ければ合格するぐらいの学力になっている生徒がかなりの数いる。この辺のまくり方はさすが灘高生だ。
ちなみに、僕も高2のときの数学の偏差値が30台だったが、1年後には60以上にはなって、現役で大学に受かり、後に理論物理学の研究をして、若手研究者としてそこそこの業績を出したし、おそらく数学的な能力が最も金になるクオンツやトレーダーの仕事をして毎年数千万円ぐらいは簡単に稼いでいたので、高2の成績なんてぜんぜん当てにならないものだと思う。
まあ、要するに、天才小学生たちも、高校を卒業するぐらいになると、開成高生の下の半分、灘高生の下の3分の1ぐらいは、庶民レベルまでしっかりと落ちて行くわけだ。それでは、上のほうはどうなのか? それこそが、今回のメイン・テーマである。
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その1
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その2
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その3
灘や開成に行く子供こそ中卒で働いたほうがいい その4