波形化、波形解析、波形監視、常時監視、ハイサイクル化
工作機械の常時監視

工作機械で、鉄などの材料・素材を切ったり、削ったりの加工をおこなう力を出すのは、主軸モーターです。
ガリガリと削るときは、主軸モーターに大きな力が必要ですし、軽く削るときは小さな力で削れます。
このモーターの力は、電気の力です。   
電気は、電圧×電流で電力(削る力)となります。
電圧はあまり変わりませんが、電流は削る、切るの仕事の大きさで、大きく変わります。
この電流の変化を電流センサで見ると、その工作機械がどんな仕事をしているかが、わかります。

削り加工前の状態イメージ図

削り加工後の状態イメージ図

電流センサからの切削加工の実測電流変化波形図
1加工時間=375(ポイント数)×100mS(測定間隔)=37.5秒

常時監視用に設定した上限波形・下限波形と
正常に加工している時のモーター電流波形図

上限波形 Y軸方向=最大値波形×1.1(110%)+2A
              2カ所数値入力の折れ線化箇所有り
上限波形 X軸方向=左右に3ポイント(300ms)分振らせ
下限波形 Y軸方向=最小値波形×1(100%)−3A
下限波形 X軸方向=左右の振らせなし
              2カ所数値入力の折れ線化箇所有り
常時監視用に設定した上限波形・下限波形と
刃具(工具)折れ発生時のモーター電流波形図

1.工作機械に削る材料を取り付けま
  す。
2.削る切削工具(刃具)を取り付けま
  す。
3.モーターは回転していませんから、
  取り付けた電流センサは、0A
  す。
4.工作機械のモーターを起動(回転
  を始める)し、加工を開始します。
5.取り付けた電流センサには、加工
  をしていない時(無負荷時)の小
  さな電流が
、流れています。
6.あらかじめプログラムされていた加
  工を開始します。
7.電流センサには、切削工具が削る
  材料に当たるまでは、無負荷時の
  電流値です。
8.切削工具が、@の材料の端を切り
  落とす加工を始めると、電流センサ
  で計測する電流値は、加工時間
  にそって削る仕事に必要な電流
  の大きな変化をします。
9.@加工が終了すると、切削工具が
  替わり、材料の経も加工も変わり
  ますから、モーターの回転も変わ
  ります。
  
  主軸モーターの回転は、コントロ
  ーラーの中のインバーターが、
  おこないます。
  インバーターは、電圧変動が安
  定していますから、電流測定で
  モーターの加工負荷変動が正確
  にわかります。
  
10.外形を削る加工AからBに変わる
   とき、外形が変わるのでモーター
   の回転数は変わります。
11.外形を削る加工ABは、各々同
   一外形を削り、決められた外形に
   仕上げます。
ABは、外形が違うのでモータ
ーの加工負荷に必要な電流の大
きさは、違いますが、同じ様な加
工ですので、波形形状は似てい
ます。
12.Cの加工はABとは違い、初め
   よりも終わりが、細くなる削りかた
   をします。 (テーパー加工)

   Cの加工は、削る量が多くなっ
   ていきますので、モーターの負
   荷電流は、終わりが大きくなっ
   た波形を描きます。
13.切削加工が終わり、モーターの回
   転を止めます。
   その止めるときの負荷電流波形
   が有ります。
14.切削加工済の材料を、工作機械か
   ら取り外します。
15.切りくずを吹き飛ばすために、モー
   ターを数秒間回して止めます。
複数の同一加工の電流波形を、測定し加工負荷電流解析と上下限設定解析した資料は、ここをクリックしてください
従来の直線の上限ではなく、加工負荷変動にあわせた波形で、上限と下限を作成して、常時監視します。

正常(品質範囲に入る)な加工波形は、上限波形と下限波形の範囲に入っているので警報出力はしません。

刃具(工具)の破損または摩耗や欠け、不良材料などの要因で、不良品ができる場合は、上限波形または下限波形をこえ警報出力を出します。
上限波形と下限波形を作成するAlgorithm(計算手順)は、ここをクリックしてください。