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なお収集している情報は主に食品中化学物質に関するもので、食の安全にとって最も問題である微生物関連情報は扱っておりません。
参考食品安全情報ナビbyましゅうさん

2014-06-18

新しい学校の食事基準

英国教育省

New school food standards

Published 17 June 2014

https://www.gov.uk/government/news/new-school-food-standards

これまでの複雑な基準からより調理しやすい、フレキシブルなものに改訂した。

基準にリンクあり

  • 新しい学校給食計画では揚げたり甘い食品は制限される

Fried and sweet food limited in new school meal plans

Tuesday 17 June 2014

http://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/fried-and-sweet-food-limited-in-new-school-meal-plans-9543923.html

脂肪と甘い食品の量は大幅カット、チョコレートなどのお菓子は完全禁止、デザートとしてもダメ。代わりにナッツや種子、野菜や果物(砂糖も塩も脂肪も加えない)が提供される。揚げ物やパン粉焼き、ペストリーのような食品は週に2つまで。ケチャップなどの調味料はティースプーン1杯のみ。味付けのための塩は禁止。

飲み物は基本は水。フルーツジュースは150mLまで、等

[]赤ちゃんのレジオネラ病で警告

Alert after Legionnaires’ disease case in baby

17 June 2014

https://www.gov.uk/government/news/alert-after-legionnaires-disease-case-in-baby

PHEは自宅出産で生まれた赤ちゃんがレジオネラ病になった例が報告されたため、暫定的に自宅で水を循環させるタイプのヒーター内蔵水中出産用の浴槽を使用しないよう助言する。赤ちゃんはICUに入院していて浴槽からはレジオネラ菌が確認された。イングランドでは初の事例で、海外では数年雨に2例報告されている。

[]肝臓や腸ではナノ物質はどのような作用機序なのか?

What mode of action do Nanomaterials have in Liver and Intestine?

13.06.2014

http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2014/14/what_mode_of_action_do_nanomaterials_have_in_liver_and_intestine_-190452.html

食品を介して飲み込まれた場合、ナノ物質は肝臓や腸でどう働くのだろうか?どのような因子が毒性を決めるのだろうか?異なるナノ物質がたくさんあるためひとつひとつの毒性を調べるのは不可能で、ナノ物質としての特徴を検討することが2014年3月1日に始まったドイツとフランスのSolNanoTox研究プロジェクトの目的である。生物学的利用度についてのデータ、そしてナノ物質の可溶性が取り込みや蓄積に影響するかを特に調べる。

[]家庭用殺菌剤のベネフィットとリスクについてのFAQ

FAQs on the benefits and risks of disinfectants used in private households

FAQ of the BfR of 22 May 2014

http://www.bfr.bund.de/en/faqs_on_the_benefits_and_risks_of_disinfectants_used_in_private_households-190456.html

家庭用洗剤やクリーニング用品などに使われている抗菌剤は必ずしもメリットがあるわけではない。例外的に理由があるときのみ使用すべきである。一般的に抗菌作用のある成分を含まなくとも基本的衛生上の規則を守って使えば十分である。医療目的の場合は医療の専門家に指示されたとおりに使う。

(抗菌○○は基本いらない。天然抗菌成分とかも同じ。たいていは意味のないマーケティング用語)

[]CPSCはボタン電池関連傷害や死亡を予防するための国際協力に参加

CPSC Joins International Effort to Prevent Button Battery-Related Injuries and Deaths

June 17, 2014

http://www.cpsc.gov/en/Newsroom/News-Releases/2014/CPSC-Joins-International-Effort-to-Prevent-Button-Battery-Related-Injuries-and-Deaths/

国際製品安全性週間(June 16-20, 2014)に。

今回は特にコインサイズのボタン電池を子どもが飲み込んでしまう事故を防止する

(日本は消費者庁がリンクされているんだが

http://www.caa.go.jp/index.html)

[]4つのカリフォルニアの輸入業者と6人の個人に危険な子ども用品の輸入と販売を中止するよう命令

Four Calif. Importers, Six Individuals Ordered to Stop Importing and Selling Hazardous Children’s Products

June 13, 2014

http://www.cpsc.gov/en/Newsroom/News-Releases/2014/Four-Calif-Importers-Six-Individuals-Ordered-to-Stop-Importing-and-Selling-Hazardous-Childrens-Products/

連邦地方判事が危険な量の鉛やフタル酸を含む、あるいは小さな部品がある子ども用製品の販売を差し止める命令を出した。

[]FTCは上院商業小委員会で減量用製品の詐欺的宣伝対策について証言

FTC Testifies Before Senate Commerce Subcommittee on Agency Efforts to Combat Fraudulent and Deceptive Claims for Weight-Loss Products

June 17, 2014

http://www.ftc.gov/news-events/press-releases/2014/06/ftc-testifies-senate-commerce-subcommittee-agency-efforts-combat

FTCのMary Engleが議会小委員会で米国の消費者が減量用製品の詐欺的宣伝の被害者になることが多いこと、その対策にFTCがどれだけ努力しているかを説明した。

減量用として販売されている製品にはほとんど根拠がないのに米国人は昨年24億ドルも使った。

FTCは過去10年で減量用製品について82の法の執行を行い2010年以降1億700万ドルを消費者に返却した。今年初めには「失敗した決意」作戦を発表して食品添加物、ヒトホルモン、スキンクリーム、アサイーベリーの詐欺について標的を定めた。

他メディアアウトリーチ、消費者教育も行っている

[]Harper政権は食品の安全性監視をさらに強化する

Harper Government further strengthens food safety oversight

June 17, 2014

http://news.gc.ca/web/article-en.do?nid=858129

CFIAは新たに監視確認チームを導入した

3人の監視確認員の6チームが今月初めから屠殺場や食肉加工場などの登録施設の認証を始めた。

[]外来製品警告

  • Foreign Product Alerts: Bali Mojo, Vimax, LOVher capsules, Erec-Bull, Best Whips, JINQIANGBUDOR Red Dragon, Super Hard tablets and CONTROL All Natural Sexual Enhancement

June 17, 2014

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2014/39941a-eng.php

外国政府が警告しているもの。写真有り

  • Foreign Product Alerts: Pro ArthMax, Adipotrim XT and StemAlive

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2014/39939a-eng.php

外国政府が警告しているもの。写真有り

  • Foreign Product Alerts: Phen Tabz, Asset Extreme, Asset Extreme Plus, Meizitang Citrus, Slimming Diet Berry Plus, Citrus Fit Gold, Hot Detox, Thinogenics, Tonic Life BP, Slimfast Capsules, Dr. Ming's Chinese Capsule, Magic Slim and Apple's Quick Impact Weight Loss

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2014/39937a-eng.php

外国政府が警告しているもの。写真有り

[]乳がん:スクリーニングの有害性と利益−専門家の反応

SMC

Breast cancer: the harms and benefits of screening – experts respond

June 18th, 2014.

http://www.sciencemediacentre.co.nz/2014/06/18/breast-cancer-the-harms-and-benefits-of-screening-experts-respond/

乳がんスクリーニングは本当に命を救っているか?

BMJに発表されたノルウェーの研究で、最新マンモグラフィースクリーニングの有効性を調査した。マンモグラフィースクリーニングはスクリーニングしなかった女性に比べて乳がんによる死亡の28%の減少に関連した。このことは1万人をスクリーニングすると約27人の乳がんによる死亡が避けられることを意味する。著者らはこのメリットを「相当な効果」としている。しかしながら同時に発表された米国の研究者らによるエディトリアルでは「ノルウェーの研究はこれまでわかっていたことを再確認した:マンモグラフィー検査のメリットは最良の場合でも少しで、一方過剰診断や心理的ストレス、膨大な費用などの有害影響はリアルである」とのべ、女性たちには情報を与えられた上での決定をするために、バランスのとれた情報を与えるべきであるとしている。

SMCは以下の専門家のコメントを集めた

ニュージーランド乳がん財団の医療アドバイザーBelinda Scott

この研究はスクリーニングによる女性の死亡の削減効果は明確であることを示した。女性は、検査にもリスクはあることを理解することが重要である。同様の研究がNZでも行われるといい

オーストラリアSMC

WAがん評議会教育研究部長Terry Slevin

マンモグラフィー検査を巡る議論はオーストラリアより北半球で盛んである。完璧な検査はない。この研究は豪州でのメリットと考えられるものと一致している。検診で死亡は減るが命を脅かすがんにはならないものを治療することになることもある。女性はこのことを知るべきである。早期発見はひとつのツールであるが予防も重要である。飲酒しない、健康体重を維持する、運動する、HRTは最小限にすることなどで乳がんになるリスクは下がる。検診は完璧ではなく負の影響もあるが乳がん対策の重要な道具のひとつである。

NSWがん研究所主任David Currow教授

エディトリアルでは効果は小さいと主張しているが大きな効果である

(注:がん研究所はNSW州のスクリーニングの責任機関)

メルボルン大学(その他いろいろ肩書きのある)Anne Kavanagh教授

西オーストラリアでのデータではスクリーニング参加者の死亡率削減は50%である

検査には負の側面もあるが現在のオーストラリアの検診計画については良い根拠がある。

(もともとの乳がんの率と検診のプログラムなどによって費用対効果のバランスが変わる。でも大事なのは徹底的に冷徹に検討すること。いろいろ良い教材なんだけれど日本では全然。)

[]通知

Notification Circulars 12–14

18 June 2014

http://www.foodstandards.gov.au/code/changes/circulars/Pages/NotificationCircular12-14.aspx

包装から食品への化合物の移行、BSEリスク

[]FDAは医療用製品のソーシャルメディアとインターネットでのコミュニケーションについての企業向けガイダンス案を発表:患者を考えて設計

FDA Issues Draft Guidances for Industry on Social Media and Internet Communications About Medical Products: Designed with Patients in Mind

Posted on June 17, 2014 by FDA Voice By: Thomas Abrams

http://blogs.fda.gov/fdavoice/index.php/2014/06/fda-issues-draft-guidances-for-industry-on-social-media-and-internet-communications-about-medical-products-designed-with-patients-in-mind/

公衆衛生のためには明確で、正確で、信頼できる、誤解を招くことのない情報が必要である。

一つ目のガイダンスはTwitterなどのような限られたスペースでもリスクとメリットのバランスの取れた情報提示を薦めるもの。二つ目は自社製品についての第三者による間違った情報を修正するための助言。

[]FDAは報告義務のある食品リストについての意見募集を再開

FDA to Reopen Comment Period on Reportable Food Registry ANPR

06/17/2014

http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm401262.htm

ヒトや動物に有害健康影響を与える合理的可能性のある食品についての報告を提出する制度について、どのような情報が必要か等の意見を60日間追加で募集

[]警告文書

Warning Letters

Newell Farms 6/9/14

http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2014/ucm400930.htm

食用として販売された乳牛の残留動物用医薬品デスフロイルセフチオフルとフルニキシン

[]公示 06-17-2014付け

  • Miraculous Evil Rootには表示されていない医薬品成分が含まれる

Public Notification: Miraculous Evil Root Contains Hidden Drug Ingredient

http://www.fda.gov/Drugs/ResourcesForYou/Consumers/BuyingUsingMedicineSafely/MedicationHealthFraud/ucm401538.htm

FDAの検査でシルデナフィルが検出されている。製品の写真有り(魔根とよめる)

  • Toxin Discharged Teaには表示されていない医薬品成分が含まれる

Public Notification: Toxin Discharged Tea Contains Hidden Drug Ingredient

http://www.fda.gov/Drugs/ResourcesForYou/Consumers/BuyingUsingMedicineSafely/MedicationHealthFraud/ucm401531.htm

FDAの検査でフルオキセチンSSRI)が検出されている。製品の写真有り(排毒茶、霊芝繊形、浅草、「霊芝は、体の本来もってる自然治癒力を高め」、とよめる)

  • Sport Burnerには表示されていない医薬品成分が含まれる

Public Notification: Sport Burner Contains Hidden Drug Ingredient

http://www.fda.gov/Drugs/ResourcesForYou/Consumers/BuyingUsingMedicineSafely/MedicationHealthFraud/ucm401534.htm

FDAの検査でフルオキセチンSSRI)が検出されている。製品の写真有り(運動溶脂弾、とよめる)

  • Sliming Dietには表示されていない医薬品成分が含まれる

Public Notification: Sliming Diet Contains Hidden Drug Ingredient

http://www.fda.gov/Drugs/ResourcesForYou/Consumers/BuyingUsingMedicineSafely/MedicationHealthFraud/ucm401524.htm

FDAの検査でシブトラミンが検出されている。製品の写真有り

  • Gold Vigraには表示されていない医薬品成分が含まれる

Public Notification: Gold Vigra Contains Hidden Drug Ingredient

http://www.fda.gov/Drugs/ResourcesForYou/Consumers/BuyingUsingMedicineSafely/MedicationHealthFraud/ucm401540.htm

FDAの検査でシルデナフィルが検出されている。製品の写真有り(ぼかし)

[]EPAは有害物質のデータの新しい使用法を見つけるために6つの大学を選んだ

EPA Selects Six Universities to Help Find New Uses for Toxics Data

06/17/2014

http://yosemite.epa.gov/opa/admpress.nsf/0/faacadc1f7bd80da85257cfa005c301a?OpenDocument

EPAは2014 TRIチャレンジの選考結果を発表した。企業から提出される有害化学物質排出リストのデータを使う革新的方法を開発することが目標。

2014 TRI University Challenge

http://www2.epa.gov/toxics-release-inventory-tri-program/2014-tri-university-challenge

[]ナノシルバーについての最終意見:安全性、健康及び環境影響、そして抗菌剤耐性における役割

Final Opinion on Nanosilver: safety, health and environmental effects and role in antimicrobial resistance

16-06-2014

http://ec.europa.eu/dgs/health_consumer/dyna/enews/enews.cfm?al_id=1494

本日、欧州委員会とその食品以外の新興健康リスクに関する科学委員会SCENIHRはナノシルバーについての最終意見を発表した。

この意見の目的は、特に医療や消費者製品へのナノ銀の使用が、伝統的な銀の使用に比べて追加のリスクとなるかどうか、細菌の増殖抑制目的での使用が微生物の抵抗性をもたらすかどうかを評価することである。

SCENIHRは銀を含む製品の広範な(そして増加する)使用が、消費者や環境の新しい銀暴露減となると結論した。ヒト暴露は直接的で(食品、手から口、皮膚)生涯にわたる可能性がある。一方環境中ナノ銀粒子は土壌や水、堆積物中の生物にとって特に効果的な銀の配送システムとなる可能性があり、長期間にわたって銀イオン源としてはたらく可能性がある。従って広範で長期の銀ナノ粒子の使用による追加の影響は排除できない。

銀ナノ粒子の使用による抵抗性についてはさらなるデータが必要である。

意見

http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/consultations/public_consultations/scenihr_consultation_17_en.htm

ファクトシート

http://ec.europa.eu/health/scientific_committees/docs/citizens_silvernanoparticles_en.pdf

[]RASFF Week24-2014

警報通知(Alert Notifications)

スペイン産マグロのヒスタミン(420 mg/kg)、リトアニア産乾燥キノコのヒ素(110 mg/kg)、南アフリカ産パイナップルのエテホン(7.2mg/kg)、ドイツ産飼料用干し草にイヌサフラン、イタリア産生乳及びモッツァレラチーズにアフラトキシン(M1)、

注意喚起情報(information for attention)

ベトナム産冷凍調理済み串刺しエビの未承認ドキシサイクリン(11µg/kg)、ウクライナ産飼料用トウモロコシのダイオキシン(2.92; 3.19 pg WHO TEQ/g)、ウズベキスタン産乾燥アプリコットの亜硫酸塩非表示(1968.0 mg/kg - ppm)、英国経由インド産チルドメカジキフィレの水銀(1.4 mg/kg)、コスタリカ産タロイモの塩化ベンザルコニウム(BAC) (18 mg/kg)、タイ産醤油の3‐モノクロロ‐1,2‐プロパンジオール(3-MCPD) (369.4 µg/kg)、芳香族炭化水素を含むロシア産食品サプリメント(3400 µg/kg)、ガーナ産発酵トウモロコシ粉のアフラトキシン(B1 = 9.4; Tot. = 15.5 µg/kg)、

フォローアップ用情報(information for follow-up)

英国経由パキスタン産パスタバーミセリの未承認着色料タートラジン(E102)(22mg/kg)・サンセットイエローFCF(E110)(11.2mg/kg)・アゾルビン(E122)(24mg/kg)、ブリリアントブルーFCF(E133)(2.2mg/kg)の使用、スウェーデン経由中国産バーベキューセットからのクロムの溶出(2.7;2.4mg/dm2)、インドネシア産飼料用ヤシ脂肪酸蒸留液のダイオキシン(0.97; 0.96 ng/kg)、イタリア産食品サプリメントの未承認物質リチウム、オランダ経由米国産食品サプリメントの未承認物質クエン酸ホウ素、米国産食品サプリメントの未承認物質クロムキレート、インド産みじん切り生姜とニンニクのパスタの未承認安息香酸(E210) (1140 mg/kg)、

通関拒否通知(Border Rejections)

アルゼンチン産有機リンゴの未承認物質塩素酸塩(0.31mg/kg)、ボリビア産ブラジルナッツのアフラトキシン(B1=56.47;Tot.=79.18µg/kg)、米国産未承認新規食品グルコース耐性因子クロム酵母、ナイジェリア産乾燥豆の未承認物質ジクロルボス(0.14mg/kg)、トルコ産生鮮ペッパーのホルメタネート(0.636mg/kg;0.858mg/kg;0.0474 mg/kg)、エジプト産有機殻付きピーナッツのアフラトキシンン(B1=8.1;Tot.=9.2µg/kg)、米国産フルーティー味ソフトドリンクの未承認エチレンジアミン四酢酸カルシウム二ナトリウム(CDEDTA)(E385)、ベトナム産冷凍バナメイエビのドキシサイクリン(140µg/kg)、中国産ナイフの高濃度の総溶出量(9 mg/dm2)、ドミニカ共和国産アスパラガス豆のクロルピリホス(0.055mg/kg)

その他

  • オーガニックマーケティングレポート

Organic Marketing Report

Academics Review

http://academicsreview.org/wp-content/uploads/2014/04/Academics-Review_Organic-Marketing-Report1.pdf

世界のオーガニック食品市場は630億ドルに到達し、さらに広い意味の「ナチュラル」製品市場は米国だけで2900億ドルを超える。この報告書は市場調査と企業戦略、およびその背景にある近代消費者の食品とライフスタイルの傾向を探る。

オーガニック食品市場は、市販の安価な食品は安全に問題があるという警告によって拡大している。オーガニックは意図的詐欺的マーケティングがベースになっている。オーガニックは安全性や栄養価の指標にはならず、単なるマーケティング用語である。オーガニック企業自身が、事業拡大のために普通の食品への恐怖を煽るマーケティングをすべきと公の場で発言している。

マーケティング対象はLOHAS(コア)、ナチュラリスト、ドリフターズ(流行に引きずられる人たち)

反農薬反GMOなどの各種NPOにオーガニック企業が出資している

  • 米国の子ども研究は減速

Natureニュース

US child study hits buffers

Heidi Ledford  17 June 2014

http://www.nature.com/news/us-child-study-hits-buffers-1.15420

データの問題が同定されてコホート調査開始時期は遅れる

10万人のこどもを21才まで追跡してデータを集めるという米国の全国子ども研究(NCS)は計画が始まってから14年経過し予備調査に5050人の子どもが参加して10億ドル以上費やしたにもかかわらず、未だ科学的基盤が欠けている。NRCが6月16日に報告書を発表した。

研究デザインの背景となっている仮説がばかげているsilly。

  • 遺伝子検査は酸浴幹細胞は存在しないことを示唆

Gene tests suggest acid-bath stem cells never existed

David Cyranoski 17 June 2014

http://www.nature.com/news/gene-tests-suggest-acid-bath-stem-cells-never-existed-1.15425

  • 規制:希望ではなく役立つものを売れ

Natureコメント

Regulation: Sell help not hope

Paolo Bianco & Douglas Sipp

16 June 2014

http://www.nature.com/news/regulation-sell-help-not-hope-1.15409

幹細胞は根拠のない医療を市場に出すための楔として使われている、と警告

現代医学は市販前に厳密な安全性と有効性の試験をパスした製品に依存する。医薬品などの医療用製品には世界中でそのような要求がなされている。しかし一部の人たちが過去10年の間にこの重要な保護を弱めよう、あるいは全くせずにすまそうと要求してきた。

米国のシンクタンクは規制解除宣伝のために幹細胞を使ってきた。このような動きが他国の政策に影響し、幹細胞やその手法は医薬品規制機関による監視を受けるべきでないと主張したり販売前の有効性の証明を無くそうとした。

「選択の自由」が科学的手法に穴を開けるのに使われた。しかし規制のない市場ではビジネスとしての成功と有効性には関連がない。サプリメントやホメオパシーが何十億ドルも儲かっていることがその証拠である。

規制を緩めることは企業やプラクティショナーが効果のわからない製品や手法で儲けることを可能にする。患者は良くても実験材料であり悪くすると新しい治療法の開発にはつながらない。

注意

三つの重要文書がある。2010年にシカゴのHeartland Instituteが始めた「医薬品を自由に選ぶ」キャンペーンにより、末期患者に米国で禁止されている実験的医薬品の販売が可能になった。さらにフェニックスのGoldwater Instituteによる「試してみる権利」規制案では末期患者に実験的医薬品を販売する医師に規制を適用しようとする公務員に刑事罰を要求した。これらの提案は一般的医薬品を標的にしているが、過去3年には幹細胞と再生医療が「選択する自由」の活動に使われている。

自分の細胞を使った治療に関する議論が最も激しい。

アジアや南米のいくつかの国では既に幹細胞が市場に溢れていて、医療ツーリズムも伴っている。イタリアのStamina財団関連でも米国の「選択の自由」支持者がイタリア政府に有効性を示さずとも幹細胞の販売を認めるよう圧力をかけた。

日本でも「再生医療」製品を最小限の試験(第I相)のみで最大7年販売することを認める規制が発効し、外国の幹細胞企業がこの有望な市場に入ろうと並んでいる。

第I相臨床試験は試験をするための安全性を確認するもので、医薬品の約80%はその後の試験で失敗に終わっている。半分は効果が無く1/5は安全性に欠けるためである。

米国やメキシコでは「患者がお金を出す臨床試験」を装って、末期患者に何万ドルものお金を払わせている。実験的治療法だと説明されているため、望みが叶わなくても患者たちは助けを求められない。そして企業は希望を販売して富を得る。彼らは既に利益があがっているのだから、それ以上ちゃんとした研究をする理由はない。

  • カリフォルニアの立法府は砂糖入り飲料の警告を却下

California lawmakers reject sugary drink warnings

June 17, 2014

http://seattletimes.com/html/nationworld/2023866575_apxsugarydrinkswarninglabels.html

全国で初めて砂糖入り飲料に警告表示を要求するはずだった法案が廃案になった。通過に10票必要なところ7-8だった。

  • ドクターOzは、インチキとよぶ上院委員会の前で「魔法の」製品を擁護する

Daily NEWS

Dr. Oz defends 'miracle' products before panel of senators who call them a sham

Tuesday, June 17, 2014,

http://www.nydailynews.com/news/national/dr-oz-fields-senate-questions-weight-loss-items-article-1.1833301

人気のテレビスターであるMehmet Ozが、火曜日に上院小委員会でヒヤリングを受けた。インチキサプリメントやすぐ痩せられる方法などのテレビでの宣伝について批判された。彼は最初、専門家としてこれらの製品についての意見を述べるのだと考えていたが、議員は彼を大嘘つきbig, fat liarと呼び、科学の専門委員会はOzの主張にほぼ一致して反対していると述べた。肥満が増加する中で人々が効果のない製品にますます多くのお金を使っているのは問題である、と最近のグリーンコーヒー豆抽出物で痩せるというOzの主張を批判した。

(Ozは心臓外科医なので微妙な根拠は出す。日本にもいるよね、テレビでまくりの胡散臭い医者。国会で審問できるだけの議員のほうがいない)

ビクトリア警察がStephen Dankを医療保険詐欺疑いで捜査

Victoria Police investigate Stephen Dank over possible Medicare fraud

June 17, 2014

http://www.theage.com.au/afl/afl-news/victoria-police-investigate-stephen-dank-over-possible-medicare-fraud-20140616-3a8nk.html

議論の多いスポーツサイエンティストStephen Dankが医療費詐欺の疑いで警察に捜査されている。

Stephen Dankはオーストラリアのラグビーリーグやサッカークラブのスポーツサイエンティストを務めた生化学者で、医師の免許はないが選手のDNAをプロファイルリングするなどの妙な診断や治療を行っていた。Dankの使っていたサプリメントについてオーストラリアスポーツアンチドーピング機構が調査していた。違法薬物をエリートアスリートに投与していた疑いがある。結局クラブを解雇されている。今回は血液検査などの指示が偽造(医師の署名が大量コピー)だったのではないかという疑い。

(サプリメントなんか薦めるのは詐欺師だから)

  • 処方鎮痛薬による死亡

Death by prescription painkiller

17-Jun-2014

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-06/mu-dbp061714.php

McGill大学の研究者らによると、処方鎮痛薬による死亡はヘロインやコカインの過剰使用による死亡より多い。2010年には米国だけで16000人以上が処方鎮痛薬関連死亡で、米国とカナダがオピオイドの消費量で1位と2位になっている。

American Journal of Public Health,

http://ajph.aphapublications.org/doi/abs/10.2105/AJPH.2014.301966

(鎮痛目的ではなく麻薬として使ってるだろうこと、処方する特定の医師がいることが問題。一方日本では痛くてもやたらと我慢することが推奨され・・・)

  • アイスクリームの化学:古典的夏のおやつの内側(動画)

Ice cream chemistry: The inside scoop on a classic summer treat (video)

17-Jun-2014

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2014-06/acs-icc061714.php

ACSの最新動画

実験室でのアイスクリーム作りが雑。