ゆってぃ

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ゆってぃ

 これも韓流ブーム衰退の表れなのか? サッカーW杯で日本の永遠のライバルと言われる韓国が18日、ロシアと激突した。

 日本最大級のコリアンタウンで知られる東京・新大久保の有名韓国料理店には午前7時のキックオフに合わせて、続々と韓国サポーターが集結。パブリックビューイングを前に歓声を送ったが、その光景は明らかに過去のW杯とは違った。

 2002年の日韓W杯では夜通し「テーハミング(大韓民国)」の大合唱だったが、この日集まったサポーターは50〜60人ほど。さらに悲惨なのは大通りに面していない飲食店だ。立地が悪いこともあり、早朝営業にもかかわらず、客が1人という店も。これには店主も「普段の大久保と変わらない。朝から店を開けて損した」と嘆くしかなかった。

 試合は韓国が先制したものの、ロシアに追いつかれ1―1のドロー。帰路に就くサポーターの中には、かつて「ワカチコ」のギャグでブレークしたお笑い芸人のゆってぃ(37)の姿もあった。

 最近はめっきり見かけなくなったが、ゆってぃいわく「今日はヤフー動画の自分の番組で来ました」と仕事であることを強調。W杯初戦に沸く韓国サポーターの姿を期待してスタンバイしていたが、イマイチな盛り上がりに「まぁまぁですね…」と微妙な表情を浮かべていた。このあたりが“持ってない芸人”なのかもしれない。

 閑古鳥鳴くコリアンタウンについて、韓国人ライターは「大久保は韓流ブームとともに隆盛を築いたが、いまや日韓関係の悪化もあり、衰退の一途。駅前の韓流ショップはどんどん潰れている。W杯が盛り上がらないのも、そうした重苦しい空気が影響している」と指摘する。

 結局、この日は街中での「テーハミング」の掛け声は聞かれずじまい。韓国サポーターの多くは、参鶏湯(サムゲタン)を平らげて帰るだけだった。