FOMC政策金利予測:15、16年を上方修正-中立水準は下げ
6月18日(ブルームバーグ):米連邦公開市場委員会(FOMC )が18日発表した予測によると、政策決定の議論に参加した金融当局者は2015年末のフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1.13%、16年末は2.5%と予想しており、前回予想から上方修正した。長期的な金利見通しについては、米経済成長の減速を反映させ下方修正した。
FOMC参加者の大半は今年末までの金利については、据え置き予想を維持した。今年3月時点の予測では15年末までのFF金利誘導目標は1%、16年末までは2.25%となっていた。
今回FOMC参加者16人のうち12人は2015年の初回利上げを見込んでいる。その他4人のうち1人は今年、3人は16年の初回利上げを予想している。
今回の予測では、長期的に到達すると見込まれる緩和でも引き締めでもない政策金利の中立水準について3.75%と、3月時点の予想(4%)から0.25ポイント低下した。長期的な経済成長率は2.1-2.3%(前回予測2.2-2.3%)と見込まれている。前回リセッション(景気後退)を脱却した後の2010年1月時点の長期経済成長率予測は2.5-2.8%だった。
FOMC参加者の予測(中心傾向)によると、今年の国内総生産(GDP)は2.1-2.3%増と、3月時点の予想(2.8-3%)から下方修正された。
今年第4四半期の失業率予測は6-6.1%、15年が5.4-5.7%に低下。16年は5.1-5.5%となっている。今年3月時点の予想では今年が6.1-6.3%、15年末が5.6-5.9%、16年が5.2-5.6%だった。
原題:Fed Officials Raise Forecast Target Rates for Next 2 Years(1)(抜粋)
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更新日時: 2014/06/19 05:02 JST