中野寛、斉藤佑介
2014年6月19日08時53分
日韓関係が冷え込む中、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で日韓の試合を両国民で一緒に見ようと、東京都新宿区にある韓国料理店が呼びかけている。店は昨年、ヘイトスピーチ(差別的憎悪表現)を受けたが、経営者の女性は「W杯日韓大会の時のような交流を」と願う。
「テーハンミング(大韓民国)」。18日朝、コリアンタウン・新大久保にある韓国料理店「大使館」で合唱と手拍子が響いた。韓国―ロシア戦の中継が映され、韓国人と日本人計約60人が韓国代表に声援を送った。
旅行会社員の李相憲(リサンホン)さん(41)は友人の加山真理人(まりと)さん(27)と仕事前に訪れた。「みんなで応援できて楽しかった。次は日本戦だ」。20日の日本戦でも同様のイベントが開かれる。
店は2002年W杯日韓大会の直前に開店。店の壁に両国の試合を映すと、両国の若者が肩を組んで「ニッポン」「テーハンミング」と呼びかけあい、「民間外交の見本」と言われた。それからはW杯のたびに観戦イベントを催してきた。
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