Angelina Jolie Receives Royal Honor
Britain’s Queen Elizabeth II had made Hollywood actress Angelina Jolie an honorary dame for services to raise global awareness of violence against women.
■チェック
・receive royal honor 大英帝国勲章を授与される
・honorary dame 【称号】名誉デイム
・foreign policy 外交政策
・raise global awareness 世界の認識を高める
・violence against women 女性に対する暴力
■対訳
「アンジェリーナ・ジョリー、英王室より叙勲」
ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、女性に対する暴力についての世界の認識を高めることに貢献したとして、英国女王エリザベス2世より、デイムの称号を名誉叙勲された。
■訳出のポイント
royal honor は直訳すると 「王室の名誉」。
ただし、royal は 「英国王室の」 という意味で使われることが多い語です。
今日の場合も receive royal honor で 「英国王室から名誉を受ける」→ 「英国王室から勲章を授与される」 → 「英国王室より叙勲される」の意味になっています。
dame 「デイム」 は、英国の騎士団勲章のひとつ Order of the British Empire 「大英帝国勲章」 のひとつとして、女性に与えられる称号で、男性 knight 「ナイト」 に対応します。
ナイトおよびデイムは、主に文化・学術・芸能・スポーツ・人道などの分野で著しい功績があった者に対して、英国君主(現在はエリザベス女王)が授与する栄典。
今回アンジェリーナ・ジョリーが授与されたのは、Dame Commander of the Order of the British Empire 「大英帝国勲章第2位」 です。
ただし、女王が君主である国以外の外国人に授与されるのは honorary dame 「名誉デイム」 と呼ばれ、叙勲されても正式に dame の称号で呼ばれることはありません。
make 人 a dame は 「(人)にデイムを叙勲する」 という言い方ですが、アンジーの場合は上述の外国人なの a honorary dame 「名誉デイム」となっているわけです。
awareness は、あるもの、ことについて 「気づいていること」「自覚していること」 「意識していること」 という名詞。
日本語では 「意識」 と訳されることが多い語です。
今日の場合は
global awareness of violence against women で
「女性に対する暴力についての世界の意識」 ということです。
services は日本語の 「 「サービス」 の語源である service の原意は 「仕えること」 「役に立つこと」。
ここから、おなじみの 「サービス」 「業務」 「勤務」 などの意のほかに、「奉仕」 「尽力」 「貢献」 といった意味合いでもよく用いられる語なので、注意しておきましょう。
そこで for services to 〜 の部分は「〜するための貢献に対して(叙勲する)」 ということになります。
今日のような勲章や賞などを授与される理由を説明する場合に、頻繁に使われる表現です。
女優業だけでなく、社会的人道的活動でますます注目を集めるアンジェリーナ・ジョリーが、英国王室からその貢献を認められたというニュースです。
ちなみに、今回のアンジーのように、これまで大英帝国勲章を授かった米国人はというと、スティーブン・スピルバーグ監督、故ロ ナルド・レーガン元米大統領、ビル・ゲイツなど蒼々たるメンバーとなっています。
■編集後記
アンジェリーナ・ジョリーは女優業を引退することを今年発表しました。その理由は女優としては十分なキャリアを積んだので今後、監督業に専念したい、人道的活動をもっと行いたい、家族、子供たちとの時間を大切にしたい、とのことです。いずれにせよ、まだ今後影響力を持つ女性であり続けるのでしょう。
(裏)FIFAランキング1位の無敵艦隊スペインが予選敗退。。撃沈。。