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どうします?明朝のW杯中継は通勤・通学時間帯

読売新聞 6月19日(木)15時10分配信

 初戦を落とし、次のギリシャ戦に背水の陣で臨むサッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表。

 グループリーグ突破をかけた負けられない試合だけに、国内応援組も力が入るが、気になるのが試合が行われる時間だ。キックオフは20日午前7時(日本時間)で、日本がW杯に初出場した1998年フランス大会以来、初めてとなる通勤・通学の時間帯。注目の一戦をどこで、どう見るのか――。

◆何としても 

 「職場近くで試合を見て、会社に走ります」。東京・大手町で働く女性会社員(29)は、そう話す。中野区の自宅からの通勤時間は約40分。午前9時の始業に合わせ、普段は自宅を午前8時に出るが、それではゲーム終盤を丸々見逃すことになる。

 悩んでいたところ同僚が教えてくれたのが、会社に近いJR東京駅前の「丸ビル」で行われるパブリックビューイング(PV)だった。午前6時に自宅を出れば、試合開始から終了直前までほぼ見ることができるため、「即決した」という。

 「どうしても見たかったので、有給休暇を取った」と明かすのは、横浜市在住でJR新宿駅近くの建設会社に勤める事務職の女性(31)。さすがに「サッカー観戦のため」とは会社に言えなかったが、熱烈なサッカーファンだと同僚はもちろん知っている。「気づかれているかもしれないけど、我慢できなかった」と女性は話した。

◆フレックス 

 大企業の3分の1が導入している「フレックスタイム制度」。自分の裁量で出勤時間を決められるため、導入済みの企業の社員は観戦後に出勤することも可能だ。品川区の会社員(45)もその一人で、「最後まで見て会社に行く」と言う。

 ただ、こうした人はまだ少数派。そこで通勤や通学の時間をずらせない人たちの心強い味方が、スマートフォンや携帯電話だ。

 ギリシャ戦は、日本テレビ系列で生中継され、スマホなどにワンセグ機能さえついていれば、外出先でも観戦可能だ。中野区の会社員(28)は「始業時間までスマホでチェックします」。杉並区の予備校生(18)も、「浪人中なので予備校は休めないが、4年に1度のお祭り。ギリギリまで携帯電話で見ます」と語った。

最終更新:6月19日(木)15時10分

読売新聞

 

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