【動画】すき家@ブラジル、行ってみた=入尾野篤彦撮影

 日本でもおなじみの「すき家」。よく利用してます。実はサンパウロ市内にも進出していました。味、やっぱり気になりますよね。ブラジルナイズされているのか、同じなのか。すき家を運営するゼンショーさんのHPによると、ブラジル国内に9店舗あるようです。

 先日、まだ全然日本食が恋しくなるようなタイミングでもないのですが、「ここは行っとかざるを得まいっ!」ということで同僚記者と一致し、行ってきました。

 まず、看板。HPで見たサンパウロ市内の別の店は「SUKIYA」と大きめの字で書かれていたのですが、この店は日本のとまったく同じ。潔いです。

 店内にはぱっと見えるだけで店員さんは4~5人います。制服やお皿の柄は、日本とまったく同じです。

 さて、メニューです。基本的に、日本のものを踏襲しているようですが、トマトがのっているものなんかもあります。メガ盛りらしき「MEGA」はちゃんとありますね。

 店員さんに一番人気を聞いてみました。

 「Negui―Tama」「Queijo(チーズ)」「Teriyaki Don」だそうです。なんと、ねぎとは。僕が一番好きなのはねぎ玉。気が合いますねブラジルの人と。

 一番人気と聞いたのに、なぜ三つも答えてくれたのかは、よくわかりません。同僚が再度、流暢(りゅうちょう)な英語で聞き直しましたが、やはり三つ言われたので、それ以上聞くのはやめました。

 やはりねぎ玉が一番好きだという同僚がそれを注文。一番でっかいサイズの「GG」というものに。今から思えば、MEGAとの違いは何なんでしょうね。聞くの忘れました。

 僕は、日本では見たことがないものを、ということで、クリームシチューみたいなのがのっているものにチャレンジ。日本にもあったのなら、すみません。

 まず、ねぎ玉。値段は約500円です。実物の写真を見てもらえればわかると思いますが、何か違和感が……。同僚が正体に気づきました。

 「ねぎ、炒められてますよ……」

 一口もらうと、たしかに。炒めちゃうと別物です。刻む間隔もデカい。メニュー写真では、日本のものっぽい刻みねぎなんですけどね。やはり、生のねぎは外国人にはハードルが高いのか。卵も生ではなく、温泉卵みたいになっていました。こちらも、生卵を食べる習慣がないことなどが関係しているんでしょう。

 で、僕が頼んだクリームシチュー?牛丼。肉の味付けは、ほんと、同じです。日本より、肉の歯ごたえがありますね。のっているのは、やっぱり、そのまんまクリームシチューでした。うすうす気づいてはいたんですが、牛丼とは合いません(笑い)。

 あえて例えるなら……そうそう濃い顔の俳優二人を思い出しました。あ、味が濃いって意味じゃあないですよ。「いやそこセットにせんでも別々でええんちゃう?」みたいな感じです。刑事ドラマでその二人が、敵役ならまだしもコンビで出てきたら、どうしていいかわからなくなりそうだし。

 おっと、熱くなりすぎました。とにかく、ブラジルすき家、若干のブラジルナイズはあれど、味付けはほとんど日本と同じです。ブラジル旅行の際には、違い探しを楽しんでみるのもおもしろいと思います。