複数人で同人誌制作するときに使ってるツール(全部無料)

コミケの当落出たし、そろそろ夏に向けて同人誌作り始めてる人多いと思う。なかでも、複数人で同人誌を作るサークルはより高度なスケジューリングとチームワークが要求される。ぼくは今@cube10本作ってて、色々試しつつ無料で使える範囲で作業環境を整えたので、それを紹介します。2人〜5人程度の少人数で同人誌作るというを前提で記事書く。

そんなに目新しいサービスは使ってないので、普段からチームで仕事してる人にとってはあまり有益情報ないかもしれない。

目的

チームでの作業を効率化したい。

コミュニケーション

ぼくは関西にいて、cube10は関東にいるので気軽に会ってMTGできない。そこで、Slack使ってる。

Slackはスタートアップとかで人気のチャットツールで、最近出てきたサービスなのでモダンでイケてる。絵文字使えるのもいい。

運用はかなり雑で、ネタ画像貼ったり、botがいたりして楽しさ重視。以前はHipChat使ってたからそっちでもいいと思う。

Skypeでチャットすればええやんということもあるけど、Skypeは双方ログインしてないと使いづらいので、こういうチャットに特化したサービスのほうが便利。

しかし、SlackやHipChatは結構IRC的というか、馴染みがない人にとってはとっつきにくいかもしれない。そこで、そういう場合はチャットワークを使う。

チャットワーク、もう2011年あたりから別件のデザインの案件でずっと使ってる。導入時に学習コストが非常に低いのが良くて、(乱暴に言えば)LINEみたいなやつです、と説明すれば容易に理解してもらえる。

会話、LINEとかFacebookメッセンジャーとか利用してもいいけど、こういう普段使うツールと制作用ツールは区別したいので使ってない。

なお、チーム内では メールは一切使わない (チーム外の人とやりとりするときはメール)。メール、まとまった内容を一方的に通知するのだったら良いけど、メールで会話しようとすると、やりとりに時間がかかりすぎるし、送った後に訂正するのも困難で、コミュニケーション手段として破綻していると思う。

音声会話

テキストチャットだけだとコミュニケーション不足なので、隔週くらいで進捗確認のMTGを設ける。Skypeを使う(Googleハングアウトでもよい)。

タスク管理

ToDoを共有して、互いのタスクと締め切りを明確にしておきたい。タスク管理とかプロジェクト管理ツール色々あるけど、だいたい高いか、エンジニア向けか、企業向けに設計されてて、普通の人が使うには複雑すぎたり使いづらかったりする。

一時期プロジェクト管理ツール試すのにハマってて、20個くらい試したけど、いまはRedboothに落ち着いてる。

Redbooth、タスク管理ツールとしては隙のない感じで、タスクだけでなくメモを共有できるし(MTG議事録に使う)、iPhone/Androidアプリもあるし、 画像URLが展開されるし(重要)、アサインされたタスクの期限をGoogleカレンダーに表示できたりする。5人までのチームなら無料。

なお、RedboothでもGoogleカレンダーと連携してるけど、アサイン感のないスケジュール(この日までに○○を完了したい、とかのざっくりとしたスケジュール)を共有するために、別途Googleカレンダーを作ってチームメンバーで共有している。

タスク管理、ToDoリストのようなサービスでも代用できそうだけど、そういうのはコメント機能が弱かったりする。コメント上で議論して仕様を詰めていく用途には向かない。例えば下記のスクリーンショットでは、サークルロゴのデザイン案をRedboothのコメント上でレビューしてる。

タスク管理といえばTrelloも人気で、これもいいと思う。カンバンボードが作れる。無料でほとんど制限なく使えるのが良い。

ちなみにRedboothでも表示方法を変えるとTrelloっぽい雰囲気にできる。(スクショはチュートリアル動画より)

サイボウズLiveも無料で使える。自己紹介トピックとかあって、mixi的な世界観だった。同人サークルの導入事例もある。

なお、タスク管理サービスは、性質上タスクに紐付かないコメントがしづらいので、コミュニケーションをこれだけで行うのは難しい。ざっくりとした話がしたいときはSlackとかで会話して、雑談から出てきたアイデアをタスク化する流れが良いと思う。(一応Redboothで会話する機能あるけど、うまく運用できなかったのでSlack使うことした)。

ファイル管理

同人誌の入稿データとか、お互いに別々で管理していちいち送り合ったりするのは効率が悪い。そこでDropbox使ってる。共有フォルダを作り、資料・画像データ・外部に送るメールの文面・その他諸々、制作に必要なファイルは全てこのフォルダに入れてメンバーと共有している。

Firestorageとか、宅ふぁいる便みたいなやつは使わない。そういうの、企業でもカジュアルに使ってる人多くて不思議だけど、使ってもメリット無いと思う。

Dropbox、有名すぎるから皆使ってるものだと思ってたけど、まわりに聞いてみると意外と使ってない人いる。Dropbox使うメリットは下記の通り。

  • フォルダに入れるだけで相手に送れる
  • iPhone/Androidアプリでどこからでも閲覧できる
  • 間違えて消したり上書きしてしまっても復旧できる

復旧できるというのは大きなメリットだと思う。また、ファイルはDropbox側で自動的にバックアップを取ってくれているので、もし締め切り前にパソコンやHDDが壊れてしまっても、最悪の事態を回避できる。ここからDropbox登録すると互いに容量500MB増えるのでみなさん登録しましょう

以上です

以上、チームで同人誌作るときに使ってるツールを紹介した。こういうの、効率を高めて良い本を作るのが本来の目的だけど、頑張って導入したところで、運用しづらくてかえって効率悪くなってしまうとかよくある。コード書くのと無縁なチームでGitHubのIssueでタスク管理しようとか言っても結局誰も使わなくなると思う。それは本末転倒なので、チームの雰囲気とか、スキルと合っているか考慮して導入する必要がある。

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4 Notes

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