南スーダン:内戦で児童5万人が栄養失調
毎日新聞 2014年06月17日 22時32分
来日中の国連南スーダン派遣団(UNMISS)のトビー・ランザー副代表が17日、日本外国特派員協会で講演し、昨年末から内戦が続くアフリカ東部の南スーダンで、栄養失調で生命を脅かされている児童が約5万人、国内外の避難民が約130万人にそれぞれ達していることを明らかにした。
国連安全保障理事会は5月、日本の自衛隊が参加する国連平和維持活動(PKO)の役割を国造り支援から治安維持に変更した。ランザー氏は武器使用が制限されている自衛隊について「インフラ整備や感染症防止に取り組んでおり、別の形で多大な貢献をしている」と話した。
南スーダンでは政府軍と反乱軍の対立で数千人が死亡したとされる。両者は昨年12月以降3回にわたって停戦で合意したが、戦闘の終結は確認されていない。【三木幸治】