2014年6月19日09時43分
見知らぬ人と交流できるインターネットのサイト。熊本県の県立高校の女子生徒が殺害された事件でも、逮捕された赤石弥(わたる)容疑者(47)と女子生徒は、それを通じて知り合ったとされる。画面の向こうの「誰か」とは本音で語りやすいことに落とし穴がある、と専門家は指摘している。
捜査関係者によると、2人が知り合ったサイトは「コミュニティーサイト」とみられる。複数の人が質問や相談、返事を書き込む形式で、2人はサイトを通じ、いろいろな相談をしていたという。
コミュニティーサイトはフェイスブックといったソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)やツイッター、ゲームサイトなど、見知らぬ多くの人と交流できるサイトを指す。異性間の交流を目的とした出会い系サイトと違い、より気軽に参加でき、幅広く利用されている。
内閣府によると、2013年度の高校生約500人を対象にした調査では、携帯電話・スマートフォン所有率は97・2%。このうち96・7%がインターネットを利用しており、その浸透ぶりがうかがえた。
NPO法人子どもとメディア(福岡市)の山田真理子・代表理事は「本音はネットでしか言えない」という声を子どもたちからよく聞くといい、「日常的に話を聞いてくれる人がいないと、ネット上で意見を認めてくれる人を大事に思ってしまう」と話す。
だが、顔が見えず、サイトによっては匿名でやりとりが可能なだけに、危険もつきまとう。
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朝日新聞社会部
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