集団的自衛権:閣議決定先送り 菅官房長官認める
毎日新聞 2014年06月18日 14時52分
自民党の石破茂、公明党の井上義久両幹事長は18日午前、東京都内で会談し、集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更について協議した。井上氏は党内の意見集約が難航していることを説明。22日までの今国会中の与党合意は難しいとの認識を伝えた。会談後、石破氏は「公明党が了承しなければ会期内に(合意)できない。難しい状況だということは承った」と記者団に語り、閣議決定に向けた日程を井上氏と引き続き調整する考えを示した。
これに関連し、菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で「当初から期限ありきではなかった」と述べ、会期中の閣議決定を見送ることを認めた。ただ、「与党でしっかり議論し、方向性を出してほしい。かなり議論しているので、そこは期待したい」とも述べ、与党合意に時間はかからないとの認識を示した。一方、幹事長会談に同席した公明党の漆原良夫国対委員長は18日、「党内がまとまらないで、日程だけが先に決まることはないだろう」と記者団に語った。【高橋恵子、木下訓明】