「日本の人口構造の変化により、将来的なファンの高齢化が予想される中、新しいファン層にアプローチする施策の一つと考えています。特に女性ファンからは、新たなアパレルグッズの要望を頂戴するなど、たくさんの反響をいただいていますね」(阪神タイガース球団・営業部 新田慎也氏)
イベントでは1000人を超える女性が甲子園に集結
球団ではその一環として5月17、18日、阪神甲子園球場において、ガールズフェスタ「TORACO DAY」を開催。対DeNA戦を観戦した他、宮城舞さんのトークショーや限定スイーツを販売した。成果は上々で、初めて設置した女性専用シート「TORACOシート」では、2日間で1000人を超えるTORACOがスタンドを華やかに染めた。白と黄色のデザインが爽やかなTORACOドルマンTシャツ(一着2300円=税込)は、限定250枚が即日完売したという。
「このようなイベントを単発で終わらせるのではなく、より一層楽しんでいただけるものに進化させながら、継続的に実施していきたいですね」(新田氏)
タイガースファンである筆者も、関西に住んでいた学生時代には甲子園球場に通ったものだが、約25年前、当時の女性ファンと言えば、年季の入った中高年以上ばかり。若くてスタイリッシュな女性ファンをあまり目にすることがなかったため、まさに隔世の感がある。
野球以外においても、例えばサッカー界では、セレッソ大阪の熱狂的な女性ファンは“セレ女”と呼ばれ、観客動員の増加に大きく寄与しているという。
今や娯楽や消費において、鍵を握るのは女性だ。産業界でも「女性活用」が一大テーマとなっている昨今、球場を彩る女性たちの熱い声援が、さらに大きなムーブメントを作っていくかもしれない。
(田島 薫/5時から作家塾(R))