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 石原伸晃環境相が東京電力福島第一原発事故の汚染土の中間貯蔵施設の建設について「最後は金目でしょ」と発言した問題で、野党8党は18日、参院での問責決議案の提出などを視野に連携することを決めた。

 野党8党の幹事長・書記局長らが国会内で協議し、「大臣としての資質に欠けている」「首相は罷免(ひめん)すべきだ」と発言を批判。「きわめて不適切な発言」との認識で一致した。

 参院で19日、衆院では20日に開く環境委員会の質疑での石原氏の答弁内容を踏まえて、参院での問責決議案や衆院での不信任案を提出するかどうかあらためて協議することにした。

 民主党の松原仁国会対策委員長は「(答弁が)とんでもないと判断した場合は即座に行動を起こせるよう連携していく」と話した。

 一方、自民、公明両与党の幹事長らは18日の会談で、問責決議案などが提出されれば一致して否決する方針を確認。自民党の石破茂幹事長は記者団に「あらゆる事態に対応できるようにする。まずは大臣が委員会で誠心誠意説明する」と語った。