2014年6月18日
日南町の米と水使った高級酢 マルカン酢が限定生産
酢の国内大手の「マルカン酢」(本社・神戸市)が日南町の米と水を使って限定生産した高級酢「酢屋勘三郎」が完成し17日、日南町役場で記者発表があった。同社と同町は今後も多角的に連携していく考え。
マルカン酢は創業365年の老舗。長年培った知識と技術、手間と時間を惜しまず妥協しない酢を作ろうと4年前から伝統的な醸造法で作る「酢屋勘三郎」を限定生産している。
これまでは兵庫県三田市の米と水を使って生産していたが、より高品質な製品を作ろうと各地を巡り、同町のコシヒカリと水を採用した。米2トン、水9トンを使って今年1月から仕込み、5月下旬に限定3千本が完成。現在の一般的な醸造法より、2倍程度の時間を費やして生産した。
笹田傳左衛門社長(70)は「うまみや米の香りが豊かで満足できる。来年もここの米と水を使わせてもらいたい」と話し、素材の良さと出来栄えに太鼓判。増原聡町長は「日南の米と水が認められてうれしい。これからも同社とともに6次産業化などで連携したい」と期待を寄せた。
「酢屋勘三郎」は1本300ミリリットル入り1945円(税込み)。同社ホームページまたは、エナジーにちなん(同町三栄)で購入できる。