英教育専門誌のタイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は18日、中東を含めたアジア地域の大学100校のランキングを発表した。日本は1位の東京大を筆頭に20校が入り、国・地域別で最多だったものの、中国が18校、韓国も14校がランクインし、急速に追い上げている構図が浮き彫りとなった。
同誌が昨年発表した世界ランキングを基に、アジア地域に限定した詳細版としてまとめた。研究論文の引用頻度や外国人留学生の割合など、13の要素が評価基準となっている。
日本は東京大と京都大(7位)が上位10校に入り、東京工業大(13位)、大阪大(15位)、東北大(16位)が続いた。上位100校に入ったのは計20校。前年より2校減少し、順位を下げる大学が目立った。
中国は前年より3校増えて計18校となり、国・地域別で2位。3位の韓国は上位10校に3校が入った。
同誌の担当者は「日本は依然としてアジア地域でトップだが、中国と韓国の追い上げで優位を失う危機に直面している」と指摘。日本の伸び悩みの要因として、高等教育への投資抑制や慢心、国際化への消極性などを挙げ、トップの座を奪われるのも時間の問題だとの厳しい見方を示した。(ロンドン=共同)