野島淳
2014年6月18日21時17分
日本銀行が18日発表した1~3月の資金循環統計(速報)によると、日銀がもつ国債の残高は3月末で201兆円となり、昨年3月末より57・2%増えた。国債全体に占める日銀の保有残高の割合は20・1%で、保険会社を抜いて初めて最大の保有者となった。
日銀の保有残高が急増したのは、昨年4月から始めた大規模な「金融緩和」で市場に大量のお金を流すために、満期が長い「長期国債」を金融機関から毎月6兆~8兆円買っているからだ。今年末には長期国債の保有残高が190兆円と、2012年末(89兆円)の2倍になる。満期が短い短期国債も含めた国債保有残高はさらに増える。
日銀以外では、保険会社が計193兆円で、昨年3月末から0・3%増と横ばいだった。銀行は18・1%減の計130兆円だった。
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