恒心綜合法律事務所の弁護士である唐澤貴洋氏は、ネット上の誹謗中傷等への対策を得意とすることで知られる。このたび、事務所の名称が記されたシールを貼った硬貨が各所で発見され、騒然となった。

Ｔｗｉｔｔｅｒで、以下のような報告がなされている。「自販機のお釣りで十円に宣伝が．．．．何だこれ」、「東京レジャーランドの自販機から出たお釣り１０円玉にこんなのが貼ってあった」、「自販機のお釣りで出てきた１０円玉がこんなのだったんだけど、例のＨＰ乗っ取りといい、なんなの一体・・・」。




「ＨＰ乗っ取り」とは、テレビ局やアニメの公式サイトが立て続けにハッキングされた事件を指す。ハッキングされたページには、恒心綜合法律事務所を宣伝する文章や唐澤弁護士のイラストがあった。


上述の硬貨が出回るに先立ち、ネット上では先月末に同様のものを撮影した画像がアップロードされていた。硬貨の横には、接着剤と多くのシールが置かれている。


当サイトでは、恒心綜合法律事務所に連絡を取った。本件は初耳であり、当該の行為に事務所は一切関与していないとのこと。今回の件を、迷惑行為及び嫌がらせと認識しているという。同様の事態が続くならば、警察に相談し、対応を依頼することも検討するそうだ。

続いて、財務省理財局国庫課の通貨企画調整室通貨企画係に話を聞いた。シールを貼った硬貨を流通させる行為を取り締まる根拠となる法律は、現状では存在しないという。シールを貼っただけでは、刑法の対象となる硬貨の変造には該当しない模様だ。したがって、そうした行為はやめてほしいと言うしかないという。

むしろ、本件は名誉棄損等の理由で法的な問題が生じる可能性があるのではないかと、担当者は述べた。ちなみに、シールが貼られた硬貨を入手した場合、店などで使用しても問題はないという。

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高橋