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 インターネット検索大手グーグルは18日、東日本大震災の被災地を海上から撮影し、公開する「海からのストリートビュー」を始めると発表した。これまで街並みや壊れた建物を記録してきたが、三陸沿岸の復興の歩みを後世に残す。来年1月に無料公開する。

 津波で大きな被害を受けた沿岸部では、水産加工場や住宅が建ち始めた。巨大な防潮堤の建設も予定され、復興工事で様変わりしつつある。グーグルは「より多角的な視点を提供し、三陸海岸の景観を記録する」と説明した。

 18日、宮城県気仙沼市で撮影を始めた。菅原茂・気仙沼市長は「洋上から見た陸の変化はこれから。海岸線の息づかいを後世に伝えていただける」と歓迎する。

 通常は人が背負う撮影機器を改造して船に載せ、地域の海に詳しい観光関係者にも撮影してもらう。数カ月かけ、岩手県宮古市から宮城県塩釜市の主な地域で撮影する。(青瀬健)