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共和町 事前にヨウ素剤配布しない方針
6月19日 6時09分

国の指針で原発から5キロ圏内を目安に住民に事前配布するとされている甲状腺被ばくを防ぐためのヨウ素剤について、原発から5キロ圏内にある北海道共和町は事前配布をしない方針を明らかにしました。
ヨウ素剤を巡っては、事前に配布すると紛失するおそれがあるなどと指摘されていて、各地の自治体の対応に影響を与える可能性があります。

北海道電力泊原子力発電所から半径5キロ圏内におよそ1500人が住む北海道共和町は、事前にヨウ素剤を配布しても、事故の際、保管場所を思い出せないおそれがあることや、誤って飲んでしまう心配があることなどから事前配布をしない方針を明らかにしました。
町は事故の際、町内およそ20か所に設ける一時避難場所に住民を避難させることにしていて、そこでヨウ素剤を配布するほうが全員に確実に行き渡ると考えたとしています。
去年、改正された国の原子力災害対策の指針には、原発から5キロ圏内を目安に住民にヨウ素剤を事前に配布することが盛り込まれていますが、原子力規制庁は、あくまでも指針で、緊急時に速やかに配布することができる地域は必ずしも事前配布にこだわる必要はないとしています。
ヨウ素剤を巡っては、事故の際、医師が問診をしながら速やかに配布することが難しいとされる一方で、事前に配布すると紛失するおそれがあるなどと指摘されていて、今回の共和町の方針は各地の自治体の対応に影響を与える可能性があります。

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