中部電力は18日、停止中の浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の敷地内外で実施していた地質調査について「活断層でないことを示すデータを拡充した」とする調査結果を発表した。原子炉建屋の北約1キロメートルの敷地外の断層上に、約13万年前の地層を確認した。中部電は今後、申請中の4号機の安全審査を補強する材料として、原子力規制委員会に報告する。
今回の調査では敷地外に新たに4本の断層を確認。断層上の調査地点の1つで、約13万年前に形成されたとみられる厚さ5センチの地層を確認した。
浜岡原発では原子炉建屋の間に海岸線と並行して5本の断層がある。中部電は2012年に「断層は後期更新世(約1万~13万年前)以降は活動しておらず、活断層ではない」とする調査結果をまとめた。ただ、国は昨年7月に施行した原発新基準で、12万~13万年前以降の断層活動がないことを示すよう求めており、中部電は昨年7月から範囲を敷地外に拡大し、追加調査していた。
浜岡原子力発電所、中部電力