アマゾンスマホを商品スキャナ化する、Fireflyって何?
本でもDVDでも洗剤でも、アマゾンからどんどん買ってくれ!って機能。
アマゾンが今日発表したFire Phoneは、ユーザーにアマゾンから(今まで以上に)たくさん買い物させることが最大のポイントです。そのキモとなる機能がFireflyで、これによってFire Phoneはユニヴァーサルな商品スキャナになってしまいます。本でもDVDでもジャムでもスキャンすれば商品として認識し、即アマゾンで買えるんです。
それ何か聞いたことある…と思いきや、Amazon FlowとかAmazon Dashの機能がスマートフォンに入ったってことなんですね。ただ使い道はもっと幅広くなっていて、Amazon Dashがスーパーで売ってるような生鮮品とか日用品に特化してたのに対し、Fireflyはほとんど何にでも使えます。音楽を音でスキャンすればアマゾンかiHeartRadioへのリンクが表示されるし、ゲームをスキャンすればどこで買えるか表示されます。
できることは買い物だけじゃありません。TV番組をスキャンすればDVDがオススメされるのはもちろんですが、シーンに出てくる俳優の情報も見られます。美術品をスキャンすれば、関連するWikipediaのページが出てきます。
または電話番号をスキャンすると連絡先に自動で登録できたりします。
仕組みとしては、Fire Phoneが写真を撮ってそこから情報を拾い、アマゾンのサーバに送るようになってます。Fire PhoneにはFirefly専用ボタンもあって、おかげでスキャンも購入もさらに簡単になっています。
FireflyにはオープンなSDKがあるので、サードパーティがこの機能を使うことも可能です。ジェフ・ベゾスCEOは、ワインショップのVivinoがこのSDKを使ってワインに合う食べものをおすすめするという事例を紹介していました。すでにこの機能を使っているアプリとしてはMyfitnesspalがあり、スープの缶をスキャンするとそこに含まれる栄養素の情報を表示したりするそうです。
つまりFire Phoneはスマートフォンなんですが、Fireflyがあることで周りのものを一瞬で認識するスタートレックのトリコーダーみたいなものにもなっています。今日のデモみたいにうまく機能するなら、変だけど便利で未来なニュータイプのスマートフォンになりそうです。
Robert Sorokanich - Gizmodo US[原文]
(miho)