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 区画整理で再開発が進む大阪市東淀川区の阪急淡路駅前。移転建設中の東淡路商店街で、店よりも一足早くアーケードだけが完成し、不思議な光景が話題になっている。

 同商店街南側の「2番街」。今年3月、幅6メートル、長さ約100メートルの通路に、高さ約9メートルの白いアーケードだけができた。北側の「1番街」は昨年、店舗、アーケードの順に完成し、約20店が営業している。

 同商店街振興組合によると、アーケードの建設費約2億円のうちの半額は、商店街活性化を支援する経済産業省の補助金を申請し、認められた。ところが補助金は、今年3月末までに完成させることが条件で、もらえるうちに造ることを優先したという。

 市によると、来年3月までには、水道管や道路を整備し、移転を待つ店主たちに土地が引き渡される。新崎治彦理事長は「来年末には元のにぎわいを取り戻したい」と期待している。(林敏行)