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シリア国連大使 米のイラク介入に期待6月19日 6時59分
イラクの北部や西部で勢力を広げているイスラム過激派組織に対して、イラク政府がアメリカに空爆を要請していることについて、国内で同じ過激派と対立しているシリアのジャファリ国連大使は「テロリストにはすべての国が闘いを挑むべきだ」と述べ、アメリカによる軍事行動に期待する姿勢を示しました。
イラクでイスラム教スンニ派の過激派組織が北部や西部で勢力を広げていることを受け、イラク政府はアメリカに対して過激派組織への空爆を要請し、アメリカの出方が注目されています。
こうしたなか、国内で同じ過激派組織と対立しているシリアのジャファリ国連大使は18日、国連本部でNHKなどの取材に応じ、「アメリカが本格的なテロとの戦いに乗り出すことを期待する。シリアやイラクで活動するテロリストに対しては、すべての国が闘いを挑むべきだ」と述べ、アメリカによる軍事行動に期待をにじませました。
シリアとしては、アメリカがイラクの過激派組織に対する空爆に踏み切れば、みずからも国内で過激派の掃討を理由に反政府勢力への攻勢を強め、国際的な孤立も解消できるという計算があるものとみられます。
一方、アメリカとしては、イラクで軍事行動に乗り出せばこれまで対立してきたシリアのアサド政権の立場を有利にしかねず、難しい対応を迫られています。
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