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医科・歯科 連携を強化…診療報酬で配慮
歯治療 手術感染の危険低下
厚生労働省が、これまで進んでこなかった医科と歯科の医療機関同士の連携強化に乗り出した。
歯の治療や清掃によって手術患者の感染リスクを抑えられる、などの研究成果が出てきたためだ。厚労省は今年度の診療報酬改定で、入院中や在宅の患者を歯科に紹介するよう医科に促す仕組みを導入、患者が歯の診療を受けやすくなるようにした。
医科の病院で手術を受ける患者が歯の治療や清掃をしてもらうと、感染のリスクが下がり、入院日数も減るという研究データが出ている。また、かみ合わせの悪い患者に入れ歯の治療を行うと、栄養状態が改善したという研究成果もある。
そこで診療報酬改定では、医科の病院ががんや心臓病で手術を受ける患者を歯科診療所に紹介すると、医科病院に点数が加算されるようにした。患者には歯科診療所で虫歯や歯周病の治療を受けてもらう。
また、入れ歯の調子が悪く食べ物をうまくかめない在宅患者に対し、訪問歯科医を紹介した訪問医にも、加算の措置が行われるようにした。訪問歯科医が入れ歯の治療を通じて患者の栄養状態を改善させるほか、歯の清掃で菌を含んだ唾液による肺炎の予防にもつなげられると期待される。
(2014年6月16日 読売新聞)
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