以前こんな記事を書きました。
2010年以降からちょっと長めのスパンで金利と為替の関係をまとめました。
金利と為替の関係金利平価説(金利差の裁定によって為替レートが決定するという考え方)などという考え方があるように、金利と為替レートには深い関係があります。ドル、ユ...
今回は2014年初からの動きをまとめてみます。
ドル円と日米金利差
直近のアメリカの強い経済指標をうけ、米金利が上昇傾向。10年金利は(グラフ上では)鈍い動きをしているものの、2年金利は米金利の上昇から日米金利差が広がっています。
とはいえ、ドル円への影響は限定的。
今年のはじめ、誰もが米金利高、ドル高を予想していたため、実際の経済指標が少し強いくらいではなかなかドル高に進まないのかも。
これから発表になるFOMCに期待ですかね。
ポンド円
先日イングランド銀行の金融政策委員会が全員一致で政策金利を0.5%(過去最低水準)に据え置くことに決めたものの、カーニー総裁が利上げ開始が予想より早く行う可能性について示唆。
それが投資家の金利予想に影響を与えてイギリスの短期金利が上昇、ポンド円も上昇しています。
イギリス好景気ですね。
ユーロ円
下の記事で書きましたが、ECBは
・マイナス金利
・条件付き長期オペ(targeted LTRO = TLTRO)
の導入と大きく動いてきたため、欧州各国の金利は下落気味(グラフはドイツですが、金利が大きく下落したのは信用に不安がある南欧周辺国)。
それをうけてユーロも軟調ですが、さすがに金利が低すぎる(債券価格が高すぎる)ため、欧州圏の金利はすこし不安定になっているように見えます。
ボラティリティ上がってくるかな。
雇用統計はボラティリティの低下を裏付ける結果5月の米国の雇用統計が発表になりました。非農業部門雇用者数は21.6万人の増加と事前予想の21.0万人とちょっと強め...