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【サッカー】

本田圭佑の信念 理想を貫けば絶対にやれる

2014年6月18日 紙面から

ギリシャ戦に向けストレッチで調整する本田=イトゥで(沢田将人撮影)

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 1次リーグC組で初戦に敗れた日本代表は16日、第2戦のギリシャ戦(日本時間20日)に向け、ベースキャンプのあるイトゥで約2時間の練習。守備戦術などの再構築を徹底した。FW本田圭佑(28)=ACミラン=は「相手をリスペクト(尊重)しすぎた」とコートジボワール戦の敗因に触れ、「理想を貫く。好機を1本でも多くつくる。点を取られても取り返す。そのスタンスを貫けば絶対にやっていける」と、信念貫徹の決意を激白した。

 W杯2大会連続、日本人最多3得点目。そんな歴史を刻む劇弾さえもかすんだ完敗劇に、本田も少なからず心を痛めていた。

 「負けたこと自体にショックなのではなくて、自分たちの良さを出し切れずに敗れてしまったことの方がやはりショックだった」

 コートジボワール戦のボール保持率は43%。攻撃的に打って出るはずがひたすら守勢に回り、泥沼の悪循環にはまった。

 「そもそもの始まりは、メンタルで相手をリスペクトしすぎたところにある」と、精神面での脆弱(ぜいじゃく)さを敗因に挙げた。

 サッカーは技術、戦術、経験、体力で勝負がつく。だけど、W杯となれば、ちょっとでもなえていては勝てない。1人でもおじけづいては勝てない。

 だから「敗因はクリアになっている。二度と繰り返さないように」。

 本田の信念は決して揺るがない。立ち返るべき原点は追い求める理想にあり、その理想へ立ち向かう決意にほかならない。

 昨年6月のコンフェデ杯以降、失点が膨らみ、不振が加速するチームは危機的な状況にあった。揺らいでいた。だが、本田を中心に高い志とひるまぬ思いを全員が共鳴し、腹をくくったはずだった。

 「少ないチャンスで優勝するチームもあれば、20本チャンスをつくって格好良く優勝するチームもある。我々が狙っているのは理想を貫く方で、より1本でも多くチャンスをつくっていく。点を取られても取り返す。そのスタンスを貫けば、絶対にやっていけるという自信はある。この難しい状況も打開できると信じている」

 持ち前の技術とパス交換、複数人が連係、連動したスピード感あふれる攻撃スタイルこそが、日本の命綱。「全く引きずっていない。もう1回、自分たちの良さを出すことに集中して取り組んでいこうというスタンス」。総力、死力を尽くして得た結果のみが、理想と信念の正当性を証明してくれるはずだ。 (松岡祐司)

 

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