12回裏2死一、二塁、サヨナラ打を放ったマートン(右)を祝福する藤浪=甲子園球場で(潟沼義樹撮影)
|
![写真](/contents/168/600/150.mime4) |
◇阪神4−3日本ハム
阪神がサヨナラ勝ちし、交流戦初の連勝で2位に浮上。9回に追い付き、延長12回2死から四球と安打で好機を得てマートンの二塁打で勝負を決めた。金田がプロ初勝利。日本ハムは9回に逆転したが増井、最後はカーターが崩れた。
勝ち星はつかなかったが、阪神の藤浪は自己最多となる136球を投げて8イニングを1失点、そして自己最多となる13奪三振の力投。大阪桐蔭高の先輩、中田も寄せ付けなかった。
立ち上がりは乱れた。初回、いきなり西川、村田に連続四球。しかし、1死後に中田をカットボールで空振り三振、続くミランダには一転、155キロの内角真っすぐで見逃し三振に打ち取った。その後も不安定な内容で再三ピンチを背負いながらも、力で押し切って5回の西川の三塁打による1点に封じ込めた。
「数はいったけど、それぐらい投げる自信はあった。スピードも落ちてなかったし、指にもかかっていた。疲れはまったくなかった」。
今季は幾度となくスタミナの課題を露呈していたが、この日は最後まで力を出し続けた。8回、ミランダの打席では134球目にして自己最速タイの156キロをマークした。
「反省すべき点はあったけど、チームが勝ったのが一番。自分としてもそれなりに勝ちにつながるピッチングはできた」
9回に守護神の呉昇桓(オ・スンファン)が2死無走者から、よもやの逆転を許して、自身の5勝目は消えてしまった。それでも交流戦最後の登板内容には納得、リーグ戦へ視線を向けていた。(中山隆志)
この記事を印刷する