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日本・ギリシャ決戦の地ナタルでW杯反対デモ 19日試合当日にも発生の恐れ

2014年6月18日6時0分  スポーツ報知

 サッカーW杯の日本対ギリシャ戦が19日(日本時間20日朝)に行われるブラジル北東部ナタルで16日、W杯開催に反対する300人規模のデモが発生した。国際サッカー連盟(FIFA)や同日、試合があった米国国旗を焼くなどし、警察の指示に従わなかった2人が拘束された。ブラジルでは教育や病院などインフラ整備を優先すべきと主張し、各都市でW杯反対デモが続発。一部は暴徒化している。外務省は単独行動や深夜の外出を避けるよう呼び掛けている。

 日本の1次リーグ突破に向け、重要な一戦となるギリシャ戦の会場のナタル周辺で、W杯反対のデモが行われる可能性が出てきた。地元メディアなどによると、16日にガーナ対米国(2―1、米の勝ち)が行われた際には、300人規模のW杯反対デモが発生。バイデン米副大統領が試合を観戦していたため、米国旗やFIFAの旗も焼かれた。警官隊との衝突はなかったが、指示に従わなかったとして2人が拘束された。

 また、イラン対ナイジェリア(0―0、引き分け)が行われた南部クリチバでは、約200人がW杯反対デモに参加した。「W杯反対」の大声を上げながら、スタジアムに向かって行進し、観戦者が乗るバスを停止させたり、ゴミに火を放ち交通を遮断。店や銀行の窓ガラスを破壊するなど一部で暴徒化した。警官隊はゴム弾などで鎮圧を図り、14人を拘束した。

 外務省によると、ナタルでは、新空港が5月31日にオープンしたものの、いまだに現金自動預け払い機(ATM)やトイレが使えない状態だという。大雨の影響で、周辺道路が通行止めになるなどインフラも万全ではない。ブラジル国内ではW杯反対デモに加えて、待遇改善などを求めたバス会社などのデモや同性愛者の団体による抗議活動も活発化しているという。

 これまで起きたW杯反対デモは、いずれも会場周辺で、試合開始前後に集中している。日本の初戦となった14日のコートジボワール戦(レシフェ)には、約7000人の日本人サポーターが駆けつけており、ナタルにも同じ程度のサポーターが訪れる見込みだ。

 外務省では、現地で観戦する日本人向けに緊急連絡先などを書いたパンフレットを配布。「ほとんどの犯行に拳銃が使われ、抵抗すると殺害されます」「強盗が子供でも絶対に抵抗しない」「デモが発生したら、速やかにその場を離れる」などと注意を呼び掛けている。

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