英語を使ってビジネスをと考えた時、一番最初に浮かんできたのは翻訳や通訳といった職業でした。
このような職業に対し、僕は切り立った山を登るというようなイメージがあります。自らの英語力を高め、日本語の表現を磨き、ひたすら上を目指して進んで行くということです。
それに対し、先日から何度か記事にも書いている17歳で英語の私塾を立ち上げた起業家は、同じ英語を使ったビジネスでも全く異なった切り口でスタートさせました。それは、すそ野を広げるという切り口です。
後輩に教えるところからスタート
その起業家の話で、一番印象に残っているエピソードがあります。
それはまだ高校生の時、英検2級に合格をした時のことです。僕だったらすぐに英検準1級を目指して勉強を始めるのに、その方は中学生の後輩を3人集め、英検2級の勉強を教えたそうです。
結果、全員が合格。次はもっと多くの人を集めて教えた結果、今度も全員が英検2級に合格するという快挙を成し遂げました。英検2級の合格率が100%ということです。
それによって地元のメディアから取材をされ、起業に至ったそうです。この自分を高めるだけではなく、他の人に教え広めるという考え方は、恥ずかしながら目からウロコでした。
すそ野を広げるということ
よく考えてみると、ほとんどのビジネスはいかにして世の中に価値を提供出来るかというところにあるんですよね。僕は自分が高い価値になれるように、とにかく自分自身を磨こうと考えていました。
ですが、世の中に価値を提供するという考え方を持った時、教育ということはかなり価値が高いんだと気付きましたね。英検2級というのは僕も持っていますが、ネット上では「英検2級は持っていても意味がない」というような書かれ方をしていました。
それを読み、僕はすぐに英検準1級に取りかかったわけです。でも、実際に2級に合格をした時はとにかく嬉しかったと記憶しています。そして、その嬉しさと、中学生で英検2級に合格という体験を提供することに気が付いたその起業家は、とにかく凄いのひと言でした
僕は今、自分の英語力を高めるということにしか目が向けられていませんが、そうやって人に英語を教えてみるというのも新たな発見があって面白いんじゃないかと思います。
自分が切り立った山の頂上を目指すだけではなく、すそ野を広げるという方法もアリなんですよね。自分もそういう、広くて常識に囚われない視野を持ちたいと思いました。
それでは、また。