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廃油リサイクルに無償資金協力
6月18日 22時19分

環境汚染が深刻な中国で、処理されないまま下水に流されることが一般的な料理に使った食用油を回収してせっけんに再生するプロジェクトが日本政府の無償資金協力で進められ、中国国民の環境意識の向上と両国の協力関係の強化が期待されています。

このプロジェクトは滋賀県の琵琶湖の水質保全活動をモデルとしたもので、日本政府が無償資金協力として1000万円余りを中国の環境NGOに供与し、料理に使った食用油を処理する装置4台が北京と天津に導入されました。
このうち天津の経済技術開発区に設置された1台が18日、中国各地のNGOのメンバーやメディアに披露されました。
装置は、廃油を電気で加熱しながらカセイソーダや水などと混ぜ合わせてせっけんを作るもので、日本の専門家が使い方を説明するのを中国の人たちは熱心に聞いていました。
中国では、家庭やレストランが料理に使った食用油を処理しないまま下水に流すのが一般的で、環境や飲み水の安全に影響を及ぼしています。
資金の供与を受けた環境NGOの代表の李力さんは「このプロジェクトを通じて住民の環境意識の向上につなげたい」と期待を示しました。
プロジェクトを担当する北京の日本大使館の井上直己一等書記官は「日中関係は困難に直面しているが、政治の状況にかかわらず、協力を着実に進めていきたい」と話しています。

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