NHK会長:局長級以下の人事異動、不定期化を検討

毎日新聞 2014年06月17日 20時54分

 NHKの籾井勝人会長が、原則として年1回の局長級以下の人事異動を、不定期化するよう検討を指示していることが17日、分かった。組織の弾力性を高めることを理由に挙げるが、恣意(しい)的に運用される恐れもあり、職員からの反発も予想される。

 籾井会長は今月13日発令の管理職異動に合わせ、職員向けのインターネットのサイトを通じて「今後は必要に応じて随時、人事異動を行っていきます」との「会長メッセージ」を公表。不定期化の目的について「これまでの定期異動で費やされてきた膨大な時間とエネルギーが分散化され、職員が異動の時期を意識することなく職務に専念できる」と説明している。

 17日の参議院総務委員会でこのメッセージが取り上げられ、吉川沙織議員(民主)が「一般職員も対象とするか」と尋ねたのに対し、籾井会長は「人事局で検討している」と答弁。一定のルールを決めて行う考えを明らかにした。

 NHKは現在、管理職は6月、一般職は7月に定期異動が行われている。今月発令された管理職異動は780件だった。【望月麻紀】

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