STAP細胞:小保方氏「マウスも細胞も若山研究室から」

毎日新聞 2014年06月18日 11時22分(最終更新 06月18日 11時50分)

小保方晴子氏=大阪市北区で2014年4月9日、貝塚太一撮影
小保方晴子氏=大阪市北区で2014年4月9日、貝塚太一撮影

 ◇若山教授「提供マウスでは絶対にできない」に反論コメント

 STAP細胞の論文不正問題で、理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダーは18日、共著者の若山照彦・山梨大教授が「(保存していた細胞は)提供したマウスでは絶対にできない」と発表したことに対し、反論するコメントを発表した。「マウスも細胞も、所属した(若山)研究室以外からの入手はない」と主張している。代理人の三木秀夫弁護士を通じて発表した。

 若山教授は16日、STAP細胞から作り、若山研に残っていた「STAP幹細胞」を第三者機関が解析した結果を発表。8株は研究室にいなかったマウスから作られたものと判明したと説明した。

 これに対し三木弁護士は「小保方氏は、若山研にいた時期にマウスや細胞を独自に入手できる立場になかった。全て若山研ルートで入手した」と反論した。

 また、小保方氏の研究室からES細胞(胚性幹細胞)を指すとみられる「ES」と書かれた容器が見つかり、中の細胞が解析したSTAP幹細胞の特徴と一致したことに関して、三木弁護士は「ES細胞は実験の比較のために若山研から譲与された。小保方氏は、詳細に関して調査してほしいと述べている」と話した。【畠山哲郎】

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