文化放送『ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB』の2014年6月16日放送分よりピックアップ。
「社会学」、「情報環境学」って?
あまり耳慣れない方も多いかもしれませんが、今回のゲストは社会学者・情報環境学者である濱野智史さんです。もう終わってしまいましたが、NHKの情報番組『NEWS WEB』にもコメンテーターとして出演されていた濱野さんですが、今回はそちらの番組へのご出演の経緯や、ご自身が「情報環境学者」を志すきっかけ、はたまたハマっているAKB48グループについてもお話されています。
ぼくは、実際この放送を聞いて「ちょっと握手会行きたいかも」と思いました(笑)
【しゃべるひと】
『NEWS WEB』2期コメンテーターとして活躍
田村淳:いま会社には属してるんですか?
濱野智史:はい。IT系会社でリサーチャーの仕事をしています。これ、インターネットの勉強とかしたかったら、大学に行く必要ないんですよ。堅い学問でもないし、コロコロ変わっていくものなので、むしろ「現場」というか最前線で仕事していた方がよっぽど研究に繋がるんですよ。
田村:HNKの『NEWS WEB』のコメンテーターとしても有名ですけど。どういう関係でお話がきたんですか?
濱野:なんでだったかな?…、なんかふらーっときましたね。
田村:なにもないところにNHKが依頼しないでしょ?
濱野:私、2期から担当したんですけどその前に津田大介さんとか、古市憲寿さんとか、社会学とかインターネットに詳しい方がやられていたので、「そういう体で一人とるか」みたいな感じだったんじゃないですかね。
篠田:でもなかなか名前が知られてないと…。
濱野:「なんで私なんかに?」と思いながら、ホイホイ引き受けてしまいましたけど。(笑)
田村:『NEWS WEB』は若い人が見るニュース番組としてはすごく入ってきやすいですよね。
濱野:入ってきやすいですね。ニュース番組って毎日やってるけど、どこの局も同じような切り口で一方的に受け取るだけじゃないですか。
それだと全然見る気がしないけど、Twitterで拾われるかもしれないと思うとそれはそれでおもしろくて緊張感があるというか。
田村:自分、結構テレビに出てて慣れっこになってるのに、Twitterをとりあげられたときの高揚感ったらなかったですよ(笑)
濱野:それはアガりますよね(笑)
田村:急に、自分がTwitterで呟いたのがふわ~って出るから、あの高揚感はないですよ。
濱野:味わわれてたんですね。(笑)
最近だとTOKYO MXの朝の情報番組『モーニングCROSS』でもTwitterに流れるツイートを画面上に流していますね。これは、淳さんもおっしゃっている通り、めっちゃテンション上がるんですよね。発言の内容はさておき、「拾われた!」という高揚感はたしかにありますね。
ただ、ぶっちゃけ「中の人のフィルタリングかかってるんでしょ?」 という予定調和感が否めないので、そろそろ全てのツイートを画面にノンフィルターで流しちゃうようなニコニコ動画的なテレビ番組が現れてもいいと思いますね。果たしてそこまでアナーキーなことをできる局があるのか疑問ですが。
ネット上に生まれる新たな「空気感」が好き
田村:「情報環境」の道に進まれたきっかけはなんだったんですか?
濱野:これは単純で、ネットが大好きすぎたからです。
篠田:へぇ〜。
濱野:大学に入ったのが99年で、ちょうどネットが盛り上がってくる頃、ちょうど「2ちゃんねる」とかができた頃で。インターネットってすごく面白いというか、TwitterなりFacebookなりどんどん出てくるわけじゃないですか。
その度に新しい社会空間というか、コミュニティが生まれてくる瞬間を見るのが。過去の研究とかしても動かないじゃないですか。
田村:「7gogo」っていうホリエモンさんが作ったものをやったとき、また違うTwitterを初めてやったときの感覚が蘇ってきて。
濱野:はいはい。
田村:ここはここで、新たなルールが生まれるじゃないですか。この空気感が楽しい、っていうことですよね?
濱野:新しい作法が生まれていって、「なんでそれが人気なのか?」っていうのを分析するのは社会学的にいうと恰好の対象といいますか。それで、その道に進もと思ったというか。「7gogo」はちょっとやったことなかったんですけど。
田村:ぜひちょっとやってみてくださいよ。LINEのやり取りを他の人に見てもらう、みたいなことなんですけど、「なんでこれをLINEがやらなかったんだ?」っていう。
濱野:おもしろいですね。
田村:俺と友達がLINEのやり取りしてるのをみんなに見てもらって、コメントもできるという。
濱野:おもしろそうですね。使おう、それ。
7gogo、噂には聞いていましたがこれは面白そう!
ぼくも使ったことはないですが、この「新しい空気」が生まれる感じってなんだかそわそわして楽しいんですよね。まさに,似たような感覚だった中学生の頃流行ったチャットを思い出しました(笑)
ハンドルネームを設定したりして、クラスの友達を同じ部屋であーでもないこーでもない言うのが当時はめちゃくちゃ楽しかったんですよね。そういう体験が再び味わえるというのであればさぞ楽しいでしょうね。
握手会は「こんな幸せな空間は見たことない」
濱野:この間、不幸な事件がありましたけどやっぱ握手会ってほんとみんな楽しそうなんですよ。それは女の子の手を握れるから、っていうわけじゃなくてテレビで見てた人とかに「頑張ってください!」って言って「はい!頑張ります!」って全力で言われたら、「はぁ…やべぇ〜…。」みたいな(笑)
田村:SNSとかがたくさんあるから、より効くんでしょうね。
濱野:いま、SNSで有名人からリプライもらえたりしますけど、やっぱ直接数秒でも会うとそれはめちゃくちゃ価値があって、みんなすごく満足気なんですよ。
田村:うん。
濱野:こんな、会場全員が幸せになっている空間は見たことない、というレベルの。
田村:ね。一人頭でいうとすごく短いんですよ。
濱野:でも、絶妙なんですよね。10秒っていう。短く感じるじゃないですか?でも、意外に結構あって。2−3ターンくらいのやり取りがあるんですよ。例えば向こうが、「ありがとうございます!」って握力がグッと上がると「おぉ!」みたいな(笑)
田村:推し甲斐があると(笑)
濱野:その10秒に何を詰め込むかというのを考えるところを含めて楽しいんですよ。
田村:前もっての考える時間も楽しいと。
濱野:だって、握手会で並びながらみんなスマホのストップウォッチとかでぶつぶつ言ってるんですよ(笑)
田村:へぇ〜!
濱野:たまにいるんですよ!ぼくもやったことありますもん!「伝わらなきゃいやだな」と思って、ぶつぶつ言いながら。うまく言えると「来て良かったぁ〜」ってなるんですよ。
出てくるところを見てるとみんないい顔してて。これを見ちゃうと一時のブームという感じじゃないんですよ。
田村:これ、AKBに何にも興味がない人は「またまたぁ」っていうけど、1回こっちのゾーンに来ると違う楽しみ方ができるんですよね。篠田さんが引いてるのもわかります(笑)
篠田:会話に入ろうか入るまいか(笑)
濱野:ちなみにぼくも握手会は完全にバカにしてました。「バカじぇねぇの?そんな1000円も払って、AKB商法乙」とか思ってました(笑)でも、1回行ったら偏見が次々と崩れていって。
好きな芸能人とか、尊敬してる人の握手って思いの外緊張するもんなんですよね(笑)
ぼくは東京03というお笑い芸人の方々と握手をすることがあったのですが、全く同じような感覚でした。言おうと思っていることがこれでもか、というほど喉から出てこないんですよ。で、もごもごなって結局「あっ、ラジオ聞いてます!」くらいしか言えないかったり…。でもやはり、普段応援してる人にこうして直接何か言えるという機会はぼくらファンにとってはとても貴重でかけがえの無い時間だったりするんですよね。
加えて、これは常日頃から思っていることなのですが、なんでも「食わず嫌い」 をしてしまうと勿体ないんですよね。食べたこともないのに、先入観や周りのイメージだけでやる前から判断してしまうことは、単に機械損失というだけでなく自分の価値観やそこにあったかもしれない可能性を潰しているということですからね。
ですので、ぼくはそれに気付いてから「とりあえずやってみる」という姿勢でいることを心がけて実践するようにしています。握手会?ダーツ?ボルダリング?盆栽?人狼?いいじゃないですか、何でもやってみりゃいいんですよ。輪の外から写メ撮ってるより、その中で遊んでる方がよっぽど楽しいんですから。行き過ぎは禁物ですが…。
実際にやってみて、自分が好きか嫌いかはそこで判断すべきだと思います。やってもないのにゴチャゴチャ言うのはダサいですからね。というわけで、なんでも経験で語れる、そんな大人になりたいと思う今日このごろです。
【書いたひと】
下津曲浩(@H_shimotsu)
「ラジおこし」編集長。93年生まれの現在大学4年。好きなラジオ番組は『オードリーのオールナイトニッポン』、『ラブレターズのオールナイトニッポン0』です。お笑い芸人の単独ライブを見ることが生きがいです。
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